RSS

小説『萌黄の刻 -抹茶パフェの春-』 ツイッター小説

なにを隠そう私はパフェが大好物で、機会があれば食べまくっている。
パフェというものは、多少の当たり外れはあるが、どの店のものもそれなりに美味しい。というか、どれも美味しく感じてしまうほど、目がないのである。

いつぞやはモロゾフの「カスタードプリン・パフェ」を紹介したが、今回はがらりと趣向が変わる。
先日お出かけをした京都で味わってきたのが、こちら。

 170506-01.jpg

茶寮都路里の名物、「都路里パフェ」である。
茶寮都路里は老舗の茶舗である祇園辻利が、気軽に抹茶を楽しんで欲しいということで作ったカフェだ。
店は祇園と京都駅伊勢丹にあるが、いずれも人気があり混雑している。とくに京都駅伊勢丹にある店は、ショッピングのついでや列車の待ち合わせに立ち寄る人が多いので、長蛇の列ができて、入店までに小一時間を要することもある。
私が訪れたときも、一時間あまり待って、ようやく席に着くことができた。
大きな窓ガラス越しに京都タワーの夕景を眺めながらいただくパフェは、抹茶の香りが濃厚な生クリームとアイスクリームとわらび餅に、栗の甘露煮もトッピングされている。好きなものばかりがてんこ盛りで、至福のひとときだった。

好物を堪能したせいか、ふっとストーリーの断片が浮かんだ。
ネタとしては小物なので、とりあえずツイッター小説にしてみた。
例によって例のごとく、超スイート系である。普通の人には甘すぎると思うので、抹茶でも飲みながらお読みいただければ塩梅がいいと思う。


『萌黄の刻 -抹茶パフェの春-』

  きょう一日の名残にと
  君が選んだ
  萌黄色の抹茶パフェ

  美味しいわねと君の声
  細めた瞼に隠れゆく
  艶を深めた琥珀色

  甘さの後のほろ苦さ
  思うのは
  君と過ごした春の刻


  嵯峨竹の小径
  君のヒール
  僕の靴を追い越して
  戸惑うように立ち止まる

  さやぐ風の音
  君の問い
  僕の答えを待ちきれず
  春告鳥の声ひとつ

 
  stella white12 月刊・Stella(ステルラ)2017 4-5月合併号参加 小説・短編

書籍化決定のお知らせ、と、新作キャラの紹介バトン【4/1】

拙作『ベクター・カサブランカ』が書籍化されました。
本日4月1日限定で、通販サイト「Court Café Books」からご購入いただけます。
なお、冊数に限りがありますので、売切れ次第、同サイトは閉鎖いたします。

……
って、うっそぴょ~ん(爆)
まあ、ひっかかった人なんていないでしょうけど(笑)


冗談はさておき、マジなお知らせとお願いです。

アルファポリス(http://www.alphapolis.co.jp)の、WEBコンテンツ大賞「第10回ホラー小説大賞」に、拙作『ベクター・カサブランカ』でエントリーしました。
まだ肌寒いのにホラーとか、なんか季節外れという気もしなくはないのですが、せっかくなので応募してみました。
投票期間は4月末までの1か月。よろしければ応援をお願いします。
どのくらいの順位に入るか。楽しみなような、怖いような(笑)


さて、本日のメインは、久々のバトンです。
以前に橘塔子さんがなさっていた、キャラクターバトンに挑戦しました。

今回は、書き始めたばかりの新作のヒロインに登場してもらいます。ちょっとずれた子だし、未発表作品のキャラなので、ほとんど意味不明だと思います。
まあ、こうでもして自分を追い込まないと、いつもの書く書く詐欺で終わっちゃうので(笑)

では、いきます。


1、自己紹介

名前は、「咲良」と書いて「さくら」と読みます。普段は、別の名前で呼ばれています。
年齢は、たぶん十四歳です。
仕事は、神職っていうのかな? あ、でも、巫女じゃありませんから、へんな期待はしないでくださいね。


2、好きなタイプ

恋愛は禁止なんですけど、やっぱり、きれいな顔立ちの男の子は好きです。
ちょっと陰がある感じがすると、すごく惹かれます。
年上は苦手なので、年下がいいな。


3、自分の好きな所

きれい好きなところです。
身体もそうだし、着物や持ち物も、いつも清潔にしています。
匂いに敏感なので、臭う人とか、絶対に近くに来てほしくないです。


4、直したい所

う~ん……。
悪いところとか、直したいところとか、よくわからないです。
そんなの、ないでしょ、普通。


5、何フェチ?

「ふぇち」って、何ですか?


6、マイブーム

「ぶーむ」って、何ですか?


7、好きな事

空想に耽ることです。
ほんと、暇なんですよ、毎日。
目を閉じて、心を開くと、いろんなものが見えます。
このあいだは、東の空から飛んできた白鳥が卵を産んでいるのが見えました。
あと、気になった人の過去とか未来を見るのも、好きかな。え、占い? ちがいますよ、見えるんです。


8、嫌いな事

お仕事です。
嫌だって言ったのに、無理やり押しつけられました。
神様とお話するのって、怖いから、すごく嫌です。
それに、いつも部屋に閉じ込められて、一年に何回かしか、外に出ることもできません。


9、読者に一言

はやくここから連れ出してほしいです。
……って、これ、読者じゃなくて作者への一言ですね。


10、次を指名する。

ご興味を持たれた方は、どなたでも。
以下、テンプレ貼っておきます。

1、自己紹介
2、好きなタイプ
3、自分の好きな所
4、直したい所
5、何フェチ?
6、マイブーム
7、好きな事
8、嫌いな事
9、読者に一言
10、次を指名する。

シン・ゴジラ ―フクシマと東日本震災と―

映画「シン・ゴジラ」を観た。

この記事は、ネタバレを大量に含んでいるので、未見の方は閲覧にご注意ください。

 170311-01.jpg

日本アカデミー賞を総なめにした本作は、過去のゴジラ作品とは一線を画する作品だった。

特筆すべきは、ゴジラを「破壊者」ではなく「自然災害」として描いている点だろう。
その「対策」も、特殊な武器で打倒したり追い返したりするのではなく、日本の科学技術とそれを運用する能力によって被害の再発と拡大を抑え込み、最後は共存するしかないという結論に至っているシナリオの秀逸さだ。

いささか「ご都合主義」だと思わせられる展開ではあったが、ハリウッド映画のように主人公の個人の力で解決するのではなく、主要な人物たちや官民を総動員した「オール日本」とも言うべき集団の力によってゴジラに立ち向かっていくやり方は、いかにも日本らしいと納得もさせられた。

子ども向けの怪獣映画をここまで見事な大人向けの作品に仕立て上げた、庵野秀明監督をはじめとしたスタッフには拍手を送りたい。

余談になるが、外敵に対しては最も有効なはずの自衛隊や米軍が、ほとんど役に立たないように描かれているのが象徴的だった。
また、「現場」の必死の努力を陰で支える、意外にも巧みな外交戦術が描かれている点にも、実態はどうかはさておき、一定のリアリティが感じられた。


ところで、今日は3.11。言うまでもなく、東日本大震災の日だ。
テレビも朝から関連する番組が多い。

復興が進む被災地の姿が映し出されている中で、報道関係者がある被災地の首長さんに「なにかできることはないか」と言ったところ、「風化させないようにしてほしい」と答えていた姿が印象的だった。

たしかに、災害と背中合わせで生活している日本の住民としては、忘れてはいけない出来事だろう。


ここで、話は「シン・ゴジラ」に戻る。
映画の前半でゴジラが上陸するシーンは、まさに地震による津波被害を彷彿とさせる描写になっていた。
そしていったん海に姿を隠したゴジラが再上陸したときには、放射能をまき散らし住民の生活を破壊する存在、つまり福島原発事故の象徴として描かれていた。
そして再び暴れ出そうとするゴジラを封じ込める作戦は、暴走した原子炉を必死で止めようとした作業を思いおこさせるものだった。
多くの観客は、これを東日本大震災から福島原発事故への流れと同じだと受け取ったのではないだろうか。

いささか気になるのは、主人公級の登場人物が、前半の災害に対しては、被災地の惨状を目にしながら手を合わせるだけだったのに比べて、後半の事態に対しては、前述のとおり権限の壁を乗り越えて挑んでいくという筋書きだ。その姿は、そのまま東日本大震災と福島原発事故への対応を暗示していると思えなくもない。さすがにそれは、うがった見方かもしれないが。


いずれにせよ、映画のラストで、動きを封じられたゴジラが東京のど真ん中に佇立しているビジュアルは、とんでもなく黙示的だ。
いつ動き出すかもしれない時限爆弾と共存していくしかない。そして、そのことを絶対に忘れさせないかのように、目前にあり続けるその存在。

復興事業などで覆い隠すことなく、風化させてはいけない記憶の象徴として、永久に残しておくべきモニュメント。
そういったものも、間違いなくあるのではないかと、あらためて思った。

小説『ヴェーザーマルシュの好日』 「scriviamo! 2017」参加作品

scriviamo.png
 scriviamo! 2017 参加作品  


突然ですが……。

ふと思い立って、というか魔が差して、ハイファンタジーを書くことになりました。(弱気なので丁寧語になってるw)

私個人の見解ですが、ハイファンタジーとは『未来か、この世界と連続性をもたない時空を舞台にした物語』と考えています。
なので、どんなにこの世界のとある時代のとある場所に似ていようとも、そこが架空の世界である限り、ハイファンタジーだということになります。そういう意味でのハイファンタジー初挑戦です。


言い訳はこれくらいにして(笑)

カテゴリーの区分けが難しくて、困りました。
ハイファンタジーを名乗っていますが、この世界にとてもよく似た異世界を舞台にした歴史小説です。
その中に、ちょびっとだけ、ファンタジーが紛れ込んでいます。

この作品、毎年の冬の恒例行事となった、八少女夕さん主催のイベント「scriviamo! 2017」に参加するために、書き下ろしたものです。

今年は開催期間終了間際まで、引っ張るだけ引っ張っての、超危険球です。八少女夕さん、ほんとにごめんなさい――反省してないけどw
そして、わがままなお願いを快諾していただき、ありがとうございました。お言葉に甘えて、思いっきり遊ばせていただきました。
……怒らないでくださいね

この作品は、八少女夕さんの作品とのコラボを企てたため、そちらの世界観や設定などを作品の背景として拝借しています。
そのため、舞台は「こちら側の世界」ではない、ということになっています。

が……。
モデルとなった場所は実在します。
四匹の動物の音楽隊で有名な、あの町です。
この作品とその物語とは、全然関係ないんですけどね(笑)

よろしければ、ご一読くださいませ。



 北から吹いてくる川風が、ほのかに潮の匂いを運んできた。
 交易船がノーラン湾からヴェーザー川を遡ってくるには、ちょうどいい追い風だ。
 波止場は活気づいているにちがいない。

 青空を羽ばたく鳥も、陽気にさえずりを上げている。
 鼻歌のひとつも歌いたくなる日和だった。
 だが……。

 オルランドは、二度目の溜息をついた。
「どうしたものか」


   「ヴェーザーマルシュの好日」


※上のタイトルをクリックして本文へお進みください(『小説家になろう!』サイトで閲覧)


stella white12
月刊Stella 2017 2・3月合併号 参加作品 小説・短編  

またもや天使 -limeさんのイラストに寄せて-

limeさんが、いつものごとく素敵なイラストを公開された。
「またもや天使」と題された(?)、とても可愛らしいナース服の天使と七色の不思議な蝶のイラストだ。

八少女夕さんの「scriviamo!2017」という企画に参加なさるために描かれたイラストなのだが、『このイラストで、何か創作したいと思われる奇特な方がいらっしゃいましたら、どうぞお持ち帰り下さい』というありがたいお言葉に甘えて、また掌編小説を書いてしまった。(いやぁ、創作意欲が掻き立てられるんですよね、ホント)
ご本家の企画である八少女夕さんの作品よりも先に公開してしまうのは申し訳ないのだが、あちらが出てからでは見劣りするのは明らかなので、大目に見ていただこうと思う。

じつは、以前にもlimeさんの天使のイラストで掌編小説を書いたことがあった。
「羽根のある君と -limeさんのイラストに寄せて-」
という作品だ。
今回は、天使つながりということで、続きのお話を書いてみた。
limeさん曰く『今初めて地上に降りて来たような、世間知らずな感じの天使』なのだそうで、たしかにそういうふうに見えるのだが、こちらの都合で勝手にイメージを変えさせていただいた。まあ、これくらいならお許しいただけるかな、と思う。

132文字ツイッター小説なので、お気軽にお楽しみくだされば嬉しい。


「またもや天使」 latter tale of 「羽根のある君と」

 人と交わるたびに
 人の姿に墜ちていった
 背中の羽根はそのままで

 だからもう
 天に昇ることもできない
 裸のままで
 人に会うこともできない

 知らなかったの
 人の願いを叶えることが
 罪になるなんて

 羽根のある貴方よ
 天を翔けて
 私の願いを届けてほしい

 叶うのならば、もういちど

 私を天使に戻して、と

 170125-01.jpg
(注:イラストの著作権はlimeさんにあります)

ようこそ

オーナー

TOM-F

Author:TOM-F
 
 ようこそ、Court Cafe へ。

 自作小説をメインに、アニメや旅行記など趣味のお話を綴っています。
 楽しいひとときを、おすごしください。

作品

FEOバナー

花心一会バナー

あの星バナー

妹背の桜バナー

記事

コメント

ブロとも

ブロとも申請

リンク

外部リンク