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Kanon

 最近、自作小説がらみの更新ばかりだったので、気分転換も兼ねてブログ記事をカテゴリー分けしてみた。
 意外なことに、ゲームに関する記事が最多だった。
 そこで、というわけではないが、今年最初のブログ記事も、またまたゲームネタである。

 『Kanon』は、over18age向けのPCゲームで、1999年6月にKeyから発売された。
 その後、全年齢PC版を経て、ドリームキャスト、プレイステーション2、PSP、SoftBank 3G携帯、NTTドコモFOMA携帯など、さまざまなメディアに移植されたロングセラー作品である。
 美少女系のアドベンチャーゲームであるが、性的な要素には重きをおいておらず、そのシナリオの内容でプレイヤーを感動させることを重視したいわゆる「泣きゲー」のはしりとなった作品だ。
 私にとっては、この手のゲームとの出会いとなった作品でもある。

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 幼い頃に暮らしていた街に数年ぶりに引っ越してきた主人公が、五人の少女との関係を深めていくなかで、それぞれの少女が抱えた問題と向き合っていくというのが、ストーリーの主軸になる。
 その街での記憶がなぜか曖昧になっている主人公は、当初、少女たちと面白おかしい日常を過ごす。だが、主人公が少しずつ記憶を取り戻していくにつれて、かつて少女たちとの間に起きた悲しい出来事が明らかになっていく。
 胸を締め付けられるような切ないラブストーリーが、雪に閉ざされた冬の街を舞台にして、リリカルに描かれている作品だ。

 ゲームシステムは、今となっては古さを感じさせるが、快適にプレイするのに必要な機能は、しっかり盛り込まれている。

 グラフィックは、CGによる背景とキャラクターの立絵の組み合わせが基本で、ときおり一枚もののイベントCGが入る。総じて、美麗といっていいレベルのものだ。シーンの切り取りが実に巧みで、プレイから10年以上経った今でも、いくつかのCGは脳裏に焼きついている。
 キャラクターは、初期のKey作品ではお馴染みの樋上いたる女史の手になる、大きな目が特徴の絵柄。好みに合えば問題ないが、この絵に堪えられないと、このゲームはプレイできない。

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 音楽は、それ単体でも鑑賞に耐えるほど秀逸で、後にサウンドトラックやアレンジアルバムも発売された。これまた、現在でも冬のBGMとして私の脳内によく流れている。無論、各シーンに良く合ったBGMであり、この音楽なくしてこのゲームは名作足りえなかったと言っても過言ではない。

 シナリオは、先に述べたとおり、プレイヤーの感動を誘う演出が巧みな逸品。地球や人類がどうかなるとか、事件や陰謀がどうのという要素はまったくなく、甘美で純粋な恋愛ジュブナイルなので、万人に安心して薦められるものだ。全年齢版なら、まさしくその名のとおり、年齢や性別を問わずプレイできるだろう。

 総合評価としては、同種の作品のバイブルあるいは教科書として、永遠に歴史に残るであろう名作だと言える。クセのあるキャラクターの絵柄や、シナリオ細部の詰めの甘さなど、指摘しようと思えばできる部分はあるだろうが、プレイしてみれば、そんなものはどうでもよくなるだろう。
 寒い冬の夜にひっそりと灯された、暖かくて優しいともし火のような物語を、一人でも多くの人に堪能してもらいたいと思う。

 お気に入りキャラクターは、美坂栞。
 礼儀正しく、言葉遣いが綺麗なので、すんなりと好きになれた。儚げな見た目や病弱だという設定とはうらはらに、とても心が強い女の子でもある。
 主人公との関係において他の女の子たちが持っているものを栞だけは持っていなかったり、エンディングで作品全体の核心に迫るセリフを述べたりと、ちょっと特別扱いされているキャラクターでもある。
 ちなみに、今日、2月1日は、栞の誕生日だ。そして、その日は、栞のシナリオで、とても重要な意味を持っている。

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「起きないから、奇跡って言うんですよ」
 ええ、泣きましたよ、大人げもなくね。このストーリー、Trueエンドより、Badエンドの方がいいです。
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