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北の大地を渡る風~風雨来記~

 梅雨が明けて、いきなり暑くなった。こうなると、梅雨も猛暑もない、北の大地、北海道が恋しくなる。学生時代からよく旅に出かけた先だが、どの旅も思い出が深い。
 北海道の旅というと、心に強く残っているゲームがある。FOGが2001年にリリースした、プレイステーションのゲーム「風雨来記」だ。このゲームは、旅と人生をテーマにした孤高の名作だと思う。このゲームを世に出したFOGには、あらゆる意味で敬意を表したい。
 本作のメインは4本あるヒロインシナリオだが、旅先で出会った女の子と楽しい思い出を、なんていう軽い気持ちでやると痛い目にあう。いずれも感動的だが、ゲームとして取扱うには難しいテーマばかりであり、プレイヤーにまったく媚びていない。シナリオライターが、本当に書きたいものを、そのまま書いてしまったのだろう。冒頭で「孤高の名作」と言った理由は、まさにそこにある。旅になにかを求め、それを得られた人、得られなかった人、そういう人だけがじっくりと味わうことができるシナリオだ。
 また、ヒロイン以外の登場人物たちがとても魅力的なことも、本作のいいところだ。北海道を「旅」した人なら、同じような出会いをし、同じような思いを抱いたことがあるのではないだろうか。そこをしっかりと描いているから、たとえヒロインと絡まなくても、十分に納得できるシナリオになっているのだ。
 本作の特長のもうひとつは、規制の厳しいプレイステーションで、よくぞここまでという性描写が随所にあることだ。また、倫理面で問題になりそうなシナリオもあり、そういう意味でも万人には進められない大人向けのゲームでもある。
 最後に、個人的に気に入ったヒロインとシナリオを紹介しよう。
 それは、ある約束を果たすために北海道にやってきた双子の姉妹、斉藤冬と斉藤夏のシナリオだ。道東と道北の明るい風景をバックに紡がれる、儚くも美しいこの物語は、涙なしに見終えることはできない。
 こうして紹介文を書いていると、またプレイしたくなってきた。久しぶりに、「旅」に出てみようか。
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