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N700系「さくら」に乗ってみた

 以前にこのBLOGで、架空の超特急「さくらLSX」の試乗記を書いたことがある。そこで、というわけではないが、所要で広島に行く機会があったので、本物の「さくら」に乗ってみることにした。

 某月某日、午後7時15分、広島駅新幹線14番ホーム。しずしずと進入してきたのは、N700系シリーズ7000・S編成の 「さくら」574号新大阪行きだ。青磁をイメージした車体色で、JR西日本とJR九州の直通列車であることを示すWEST JAPAN~KYUSYUというロゴが入っている。

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 N700系車両は、何回見ても好きになれない、趣味の悪いデザインだと思う。正直、こんな不細工な列車に「さくら」という至高の名称を与えないでもらいたいのだが、まあ、どうにもしようがない。惚れた弱みなのだと、ため息をつきながら車内に入る。

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 外見は最悪だが、中身は素晴らしかった。いわば、容姿は劣るが、性格がいい(自粛)みたいな……。
 座席の配置は、普通車自由席がABC+DEの5列、普通車指定席がAB+CDの4列になっている。「ひかりレールスター」でお馴染みの、サルーン型だ。同じ700系であるが、「さくら」のシートは、「のぞみ」「ひかり」のものより、はるかに上等だ。グリーン車とまではいかないが、それに匹敵するほどゆったりとしている。
 木目を多用したインテリアも和風美を感じさせてくれるもので、「さくら」の名にふさわしい上品さがある。これはいいな、と素直に感心した。

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 N700系の美点である、足元のAC電源、ユーティリティスペースのデザインも踏襲されていて、好感が持てる。
 とにかく、外見以外は文句のつけどころがないというところか。1時間弱の乗車だったが、じつに快適で気分が良かった。

 ずっと乗っていたかったが、やむをえない事情があって、岡山で「こだま」に乗り換える。
 入線してきたのは、500系V編成。こいつは、世界中の電車のなかでも、最高にカッコいいデザインの車両だと思う。念のために言っておきますが、けして浮気ではないですよ。もちろん、「さくら」がいちばん好きに決まってますからね(あくまでも電車の話しです)。

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 車内は、パープルとダークシルバーを基調とした、すっきりとしたデザインだ。機能美という感じがして悪くはないが、「さくら」の内装に比べると貧相に見える。
 天井は大きくカーブしており、全体に円柱形なのだなと実感する。先端車両などは、前方に向かって天井が低くなっており、圧迫感もある。
 最前列の座席を取り払って、運転台の計器類やマスコンなどが設置されていた。壁面には、運転台から見た外の景色がプリントされていて、子どもが遊べるようになっている。たしか、「のぞみ」として運行されていた頃にはこんなものは無かったから、後で付け足したのだろう。

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 500系は最強の動力性能を誇る車両でもあるわけだが、乗り心地という点では、残念ながらN700系シリーズ7000には遠く及ばない。N700系から乗り換えると、走行時の振動や、空調の騒音の大きさが実感される。
 全体から受ける印象は、そう、あれだ……航空機。まるで、小型のジェット機に乗っている感じだ。どうやら、高速で移動するという機能を突き詰めると、同じようなデザインと性能に行き着くものらしい。とまれ、この乗り心地ではとても豪華列車には仕立てられないだろうな、と思う。

 以上で、乗り比べ(?)はおしまいだ。で、結論だが……。

 やはり「さくら」は、良い。
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