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【小説】エヴェレットの世界 第16話

11月ですね~。
今年もあと二か月弱、早いですねぇ。

勤務先の会社は新年度に突入。みんな期が変わった~とか言っているけど、あたしゃこれから来年の1月末までが「期末」なんだよ。
と思ってたら、なんか面倒な仕事まで舞い込んできた。ううむ。


ボヤキはここまで。
お待たせしました、『エヴェレットの世界』第16話です。

今回は、ニーナさんの一人語り。
彼女がどうして多重世界にこだわっているのか、その一端をぽろぽろとカミングアウトしています。
この作品ではヒールな役回りの彼女ですが、それなりにいろいろあるようです。

次回、第17話は12/1を予定しています。


 wien02 bn
 
 世界は、狭く、希望もなく、閉ざされていた。
 でも。
「そんなことはないよ、ニーナ」
 あの人は、優しくて強い声でそう言ってくれた。
 これをごらん、と。


   エヴェレットの世界 Article 16 : event horizon - 世界線の向こう側に

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コメント
1576: by canaria on 2018/11/13 at 13:39:56

こんにちは。
「エヴェレットの世界」を拝読させていただきました。
とっても面白かったです。

最近ネットの海で偶然見たのですが、量子論と唯識論?(唯心論?)て
比される部分があって、観測することで観察対象が変わるのが
量子論だとしたら心のあり方が世界を決めるという立場が唯識論。
同じ事象を化学と心からアプローチしているという意味で、
この一人称のリレーで物語が進むこの物語の構造自体が
この物語のテーマと重なる部分があるのかな……と思ってしまいました^^

例えば「この女は敵」なボーア博士が最新話のボーア博士視点になった途端、
愛しく感じられたり、ベルナルド視点になった途端
魔性の女になってしまうのが大変面白かったです。
観察者で対象の在り方が変わってしまうのですね。

綾乃とボーア博士は敵対関係にありますが、かといって単純に綾乃も「純粋なだけの女性」というわけではなく、大人になる過程の女性が見せる危うい色香を
ところどころに忍ばせている姿が印象的でした。
「エゴイスト」を巡るシーンだったり、「この女は敵だ」と、冷たい理性を発動させるシーンだったり。

ボーア博士ですが、皆さんのコメント欄をつぶさに見ていて気付かされたのですが、
結構嫌われてる感じなのですね。
でも自分は敢えてのボーア博士推しです。
多分ですけれど、綾乃とは違う環境で育つ中で独自の心の数式を組み立てていくしかなかったんじゃないかな。だから「解」も一般的な女性のそれとは異なってしまう。
ボーア博士がテルスノヴァ計画を通して世界の深淵に肉薄していくさまは
さながら自身の心に剣を向けているようでもあります。
彼女にとって今自分がいる世界は固く閉ざされたものでしかない。
その世界を打破するためには再生か破壊しかないと思うのですが、
彼女は育ってきた環境もあいまって破壊を指向しちゃうんだろうな……。
ベクトルが違うだけで実は綾乃もボーア博士もとても似た者同士というかまっすぐな女性同士のように感じました。

ベルナルド、アルバートといった男性陣も一見科学者然としていながら
一癖あって大変魅力的ですね。
「イズミ」さんが気になります。
それから、ベルナルド。
中々プレイボーイみたいですがその背景には彼なりの事情があるみたいで気になります。
そうしてボーア博士の回想に登場する「あの人」とは。

それから、夕さんのところで度々目にしていたジョセフ・クロンカイト氏が
こんなスパルタ男性だったとは!
そっかそっか、ジョルジアは綾乃を見て勘違いしてしまっていたのですね。
でもこんな可愛らしい女性がそばにいたら誤解しちゃうかも……。

続きは三週間後ということですが、それぞれの心が魅せる文字通り「多世界解釈」の物語を引き続き楽しみにお待ちしております。

1577:>canaria さん ありがとうございます! by TOM-F@管理人 on 2018/11/14 at 15:36:23 (コメント編集)

>canaria さん

書いた本人が言うのもなんですが、あんな読みにくい作品を読んでいただいて、ありがとうございます。
しかも、面白かったという最高のお褒めの言葉、ほんとうに嬉しいです。

量子理論と唯心論については、興味深い話ですね。
そしてお気づきのとおり、小説のタブーである一人称での多元視点という書き方に挑戦したのは、この作品のテーマと構造を合わせてみたいという思いつきからでした。ひとつの事件を通して、人物ごとの世界との関わり方の違い、人物が世界をどう解釈するのかの違い、そのあたりを書いてみたいと思っています。まあ、力量が甚だしく不足しているので、思惑通りに書けるかは疑わしいですけど(笑)

ニーナ=ルーシー・ボーアについても、どこまでいってもあの人はああいう人なんですけど、彼女と接する(観測する)人物の解釈によって、評価がまったくちがってくるのだと思います。もちろん、このお話のような情報提供があれば、なおさらですよね。で、もちろん、この情報は読者や一部の登場人物には共有されていますが、それを知らない登場人物もいます。はたしてそういう人物たちが、どんなふうに彼女を解釈するのか、そのあたりも今後のお楽しみにしていただければ幸いです。

ボーア女史に対して綾乃は、いろんな意味でまったく敵わない存在です。経験値が桁違いですからね。それに色気の面でも、お子ちゃまな綾乃では、とてもとても。とはいえ、幼いなりにいろいろ思うこともあるようで、そのあたりを読み取っていただけたのは嬉しいです。
じつは、「エゴイスト」のくだりからディナーのデートあたりまでは、私の萌え要素を織り込んでいて、お気に入りのシーンなんです。ピックアップしてくださって、ありがとうございます。

ボーア女史、たぶん嫌われるタイプだろうな、と思っています。枕営業なんて、まさにそういう環境というか手段で生きてきたわけですから、いい悪いじゃなくて、彼女のなかでは当然の行為になっているんですね。そういう原理から導き出される結論というか言動も、おそらく「一般的」とか「普通」とかではないだろうと思います。少なくとも、綾乃とは、相容れないですね。
テルスノヴァ計画は、ボーア女史にとっては、純粋で切実な目的というか、もはや願いのようなものです。彼女がどこに向かっていくのか、綾乃は彼女に追いつけるのか、そのあたりもこれから書いていきたいと思っていますので、お楽しみに。
この先もいろいろとやらかす予定のボーア女史ですが、応援してやってくださいませ。

女性ふたりの扱いが大きいので、相対的に男性陣が薄いですけど、おっしゃる通り、それなりに曲者ばかりです。とくにベルナルドは、じつはこの作品でいちばん悪いヤツなんじゃないかと思うくらいでして。もちろん、彼には彼の事情もあるし、決して不真面目な男ではないんですけどねぇ。やっていることが(笑)
それに比べれば、アルバートの方が、よほど純粋かも。
ボーア女史の「あの人」については、すでにいろいろとヒントというかネタ晴らしを仕込んでいますので……もしかしたら、ご想像の人物かもしれません。

ああ、ジョセフ……あの人はねぇ。仕事はぴかイチなんですけどねぇ……もう綾乃の評価どおり朴念仁。アンタ、だめ男ですから。残念(波田陽区w)
ほんと、ジョルジアからは過分な想いを寄せていただいて、恐縮です。でもほら、ジョルジアはね、ちゃんと……(以下自粛)

更新ペースが三週間おきという、わかりにくいサイクルになっていてすみません。
竜頭蛇尾は私の作品の標準装備ですが、最後までおつきあいいただけると幸いです。

コメント、ありがとうございました。

1578: by 山西 サキ on 2018/11/15 at 19:33:48 (コメント編集)

今回はたくさんの謎が提示されました。
ニーナの過去と思われる回想は思いもかけない展開でした。
なんとマンハッタン、そして荒廃した生活。
登場する男達はこの物語のどこかに繋がっているのでしょうか?
意味深な出会いと台詞に、謎ばかりが増幅されていきます。

「Nature」の「量子理論の多世界解釈」を見せてくれた彼、いったい誰?
その内容がまったくわからなかったニーナ、ここまでどうやって這い上がってボーア博士になったのでしょう?
同一人物?
ジョセフとニーナの関係をにおわせる記述も・・・気になります。
そして「それよりも、なによりも、あの子は私の……」って、どういうこと?
硬い装甲に身を包み、仮面を深く被ったニーナなのですが、本人目線の展開でこそ味わえる、その本性を瞬間的に覗き見れた回でした。
嫌いな奴リストから謎な奴リストへの付け替えが必要かもしれません。

綾乃もえらい人物に目を付けられたものですね。
そして偶然かどうかわかりませんが、綾乃の立ち位置は人間関係をさらに複雑にし、とんでもない事件に本格的に巻き込まれていくんですね。
ま、彼女は目いっぱい目立ちますから・・・。

1579: by 八少女 夕 on 2018/11/16 at 15:09:24 (コメント編集)

こんにちは。

昨夜戻ってきました。彩洋さんのおうちで拝見したときから、早くコメントしたくてウズウズしていたのですよ! 彩洋さんのおうちでも騒いでしまいました(笑)

この衝撃の事実! ええー、そうきましたか。回想の中で雑誌の内容がわからないという記述があったので、現在の知識と地位を得るための努力をはじめたのは、回想の時間より後ってことですよね。

そして、なんとニーナはジョセフと知り合っていたのですね。綾乃に対する意地悪は、現在の愛弟子の地位に対する妬みもありそうですね。

さて、こんな人にどう立ち向かっていくのか、綾乃。まあ、彼女に限って、枕営業での勝負はしないと思いますが。

ますます続きが氣になる回でした。

1580: by lime on 2018/11/16 at 17:10:12 (コメント編集)

こんばんは。
今回は、私が「リアルに居たらきっと近づかないだろう」ボーアさんの内面に触れる回だったのですね。
皆さん同様、こんな過去があったのには驚きました。てっきり小さなころから英才教育を受けた才女で、新しい研究で名声を残したい人なんだとばかり……。

クロンカイト氏を知っていると言う事から、ボーアさんが綾乃に向ける敵意のようなものが、嫉妬がらみなんじゃないかとか、勝手にちょっと妄想しちゃったんですが。でも彼女にはちゃんと、慕っている(?)人がいるようですね。

ここまで見て来て、もしかしたらこの多世界解釈の実験って、単なる物理学的功績のためじゃなくて、もっとボーアさんの個人的な願望が含まれてるんじゃないのかな、なんてフッと思ってしまいました。
ぜんぜん的外れなのかもしれないですが……。
テルスノヴァ・プロジェクト。もしそうなら、この実験、何らかの成果を上げてほしいなと、思ってしまいました。

1581:>山西サキさん ありがとうございます! by TOM-F@管理人 on 2018/11/17 at 17:48:09 (コメント編集)

>山西サキさん

物語は中盤に入っているのに、謎を畳みだすどころか、まだまだ出てくる始末。これちゃんと回収できるかな(無責任w)

はい、ニーナはマンハッタンの下層で育ちました。
このお話に登場する男で、この先も物語にかかわってくるのは、二名です。雑誌の人と、スイスに誘った人。それぞれ別人ですが、どちらもすでに登場している人物でもあります。
というか、もう皆さんにおおかたバレていますが、雑誌の人はジョセフ・クロンカイトです。そして、あの時点では、ニーナはまだ物理学どころか数学も怪しいレベル。ストリートガールがこのあとどうやって博士になっていくのかは、またのちほど。

例のセリフの意味は、ずばり、ジョセフに可愛がられている(?)綾乃への嫉妬、です。わかりやすい人ですねぇ。

今回は意図的にニーナ目線で可哀そうな女を演出してますけど、彼女のあの性格はそのままなので、たぶん嫌いな女リストに戻るんじゃないかな、と。

綾乃はこの物語では道化回しみたいなものですので、いろんなヤツに目を付けられるし、手も……(げふんげふん)
ともかく、おっしゃる通り、人間関係をややこしくさせて、事件に巻き込まれていきますので、お楽しみに。

コメント、ありがとうございました。

1582:>八少女夕さん ありがとうございます! by TOM-F@管理人 on 2018/11/17 at 17:49:18 (コメント編集)

>八少女夕さん

関西遠征、お疲れさまでした。
たっぷりと観光をなさって、充実すると同時に、お疲れなのではないですか?

さて。
衝撃的でした? よっしゃあ(ドヤ顔w)
私も、このお話、早く出したくてウズウズしていたんですよ。
はい、そう行かせていただきました。ウィーン・シリーズであり、マンハッタン・シリーズでもあるわけです。

ニーナはあの時点では、物理学なにそれ美味しいの? てなもので、小学生の算数レベルのおつむ。ただ、あることには天才的でして、その結果、今の地位を得ました。そのあたりのことは、いずれまた。
そして、ジョセフとは知り合い……まあ、そうですね、知り合いには違いないか(イミフ) で、お察しのとおり、綾乃がジョセフの弟子で可愛がられている(笑)と知って、メラメラと嫉妬の炎が、というところです。

綾乃の枕営業は、さすがにないですけど、彼女らしい直球勝負でニーナに対峙していきます。そのあたりも、お楽しみに。

コメント、ありがとうございました。

1583:>limeさん ありがとうございます! by TOM-F@管理人 on 2018/11/17 at 17:50:14 (コメント編集)

>limeさん

そうですよね、ボーア女史、たぶんだいたいの人が、距離をおきたい人物だと思います。
今回は、なんか可哀そうな女のフリをして、読者の同情を引こうとしてますけど、根がああいう人ですからね。今後も、絶賛、嫌われ役です。

驚いてくださって、うれしいです。
それが楽しみで書いている、意地悪作者ですので(笑)
そうなんですよ、ボーア女史は、まともな高等教育を受けていないんです。だから、物理学どころか数学もまったくダメ。そんな彼女が、どうやって博士なんぞになりおおせたのか、そのあたりはいずれまた。
ボーア女史が綾乃に抱いている感情は、お察しのとおり、嫉妬そのものです。そのあたりは、わかりやすい人ですからね。そして、思い人がいるというのも、当たりです。

的外れどころか、大当たりです。
テルスノヴァは却下されてしまったので、アルバート・シュレーディンガーの多重世界露出実験は、ボーア女史にすれば自分の願望をかなえてくれるかもしれない実験だったということです。ですが……というあたりを、この先に書いていく予定です。

コメント、ありがとうございました。

1593:こちらも遅くなってすみません by 大海彩洋 on 2018/11/25 at 14:27:22 (コメント編集)

実は、夕さんがうちにいらっしゃるときに、TOM-Fさんがすごいこと書いている~って仰って、早速私も読みに行き、盛り上がったのでした。(って、夕さんも書いておられた通り)
いったい、ニーナさん、何がどうなってここに行き着いたんでしょう。そうそう、夕さんもおっしゃっていたのですが、そんな来歴の彼女が今の地位にいるのは一体どんなからくりが? そこにかなりな闇があるのかしら? それにジョセフともうひとりの誰かとの関わり? 性悪の女かも知れないけれど、その経緯には物語的に美味しいところがありそうで、その事実が明るみに出るのが楽しみです。
綾乃への嫉妬は、ジョセフの存在も大きく関わっていそうですけれど……たとえラブラブにならなくても弟子愛はありそうなので、そういう「可愛い子には旅をさせろ扱い」をされている綾乃への嫉妬は、来歴が来歴だけに根深いんだろうなぁ。この小娘、って気分でしょうね。
お互いの感情が、仕事面でも人間関係でも絡まりつつある展開、先を待ちます!

1595:>大海彩洋さん ありがとうございます! by TOM-F@管理人 on 2018/11/28 at 09:22:13 (コメント編集)

>大海彩洋さん

えへへ、じつは話題になることを狙って、あの日にアップしたんですよ。
盛り上がりのネタのひとつにしてもらえて、本望です!

ニーナは、ネイチャー誌を読み倒したことで、あの「上客」のお眼鏡にかなって、ジュネーブに連れていかれます。そして、それがきっかけで、科学者への道を歩むことになりました。そのあたりのカラクリと闇(笑)は、のちほど書く予定ですので、お楽しみに。
ニーナにとって、ジョセフと出会ったことは、人生の転換点になったわけです。本人は、そのことをとても大事に思っているようです。性格悪いけど、あれであの人、けっこう乙女なんですよね。
なので、順風満帆な人生を歩んでいて、しかもジョセフに可愛がられている綾乃に対して、ジェラシーの炎はメラメラです。
感情と仕事とのどろどろの絡み、お楽しみに……って、書ききれるのか?

コメント、ありがとうございました。

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