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小説『萌黄の刻 -抹茶パフェの春-』 ツイッター小説

なにを隠そう私はパフェが大好物で、機会があれば食べまくっている。
パフェというものは、多少の当たり外れはあるが、どの店のものもそれなりに美味しい。というか、どれも美味しく感じてしまうほど、目がないのである。

いつぞやはモロゾフの「カスタードプリン・パフェ」を紹介したが、今回はがらりと趣向が変わる。
先日お出かけをした京都で味わってきたのが、こちら。

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茶寮都路里の名物、「都路里パフェ」である。
茶寮都路里は老舗の茶舗である祇園辻利が、気軽に抹茶を楽しんで欲しいということで作ったカフェだ。
店は祇園と京都駅伊勢丹にあるが、いずれも人気があり混雑している。とくに京都駅伊勢丹にある店は、ショッピングのついでや列車の待ち合わせに立ち寄る人が多いので、長蛇の列ができて、入店までに小一時間を要することもある。
私が訪れたときも、一時間あまり待って、ようやく席に着くことができた。
大きな窓ガラス越しに京都タワーの夕景を眺めながらいただくパフェは、抹茶の香りが濃厚な生クリームとアイスクリームとわらび餅に、栗の甘露煮もトッピングされている。好きなものばかりがてんこ盛りで、至福のひとときだった。

好物を堪能したせいか、ふっとストーリーの断片が浮かんだ。
ネタとしては小物なので、とりあえずツイッター小説にしてみた。
例によって例のごとく、超スイート系である。普通の人には甘すぎると思うので、抹茶でも飲みながらお読みいただければ塩梅がいいと思う。


『萌黄の刻 -抹茶パフェの春-』

  きょう一日の名残にと
  君が選んだ
  萌黄色の抹茶パフェ

  美味しいわねと君の声
  細めた瞼に隠れゆく
  艶を深めた琥珀色

  甘さの後のほろ苦さ
  思うのは
  君と過ごした春の刻


  嵯峨竹の小径
  君のヒール
  僕の靴を追い越して
  戸惑うように立ち止まる

  さやぐ風の音
  君の問い
  僕の答えを待ちきれず
  春告鳥の声ひとつ

 
  stella white12 月刊・Stella(ステルラ)2017 4-5月合併号参加 小説・短編
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コメント
1322:わぁ by 大海彩洋 on 2017/05/07 at 02:23:59 (コメント編集)

かっこいいですね~
萌葱色、琥珀色と色が時刻を知らせて、そして君の声、竹林に吸い込まれるみたいなヒールの音に風の音と春告鳥の声、音の描写がシーンを彩っていますね。わずかな文字の中に目に浮かぶようなシーンがいくつも用意されていて、最後に謎かけまで。
彼女は何を問いかけて、ぼくは何を答えて(あるいは答え損なって)、そして二人はどうなったんだろう、って色んな想像を膨らませることができる、ツイッター小説。後半が過去の思い出で、現在はパフェ中?・・・・・・あま~いハッピーなお話なのかと思わせて、「ほろ苦さ」がちょっと気になる。色んな方向へ話を勝手に膨らませちゃっていますが、それもTOM-Fさんの狙いだな~。

それにしても、スポンサーサイトに何回突っ込みを入れたことか! こうしてまた新作を読ませていただいてほっとしたりしております。あ、自分は棚に上がっています(^^;)

1323:わぉ by 八少女 夕 on 2017/05/07 at 05:04:03 (コメント編集)

ついこの間、母がグ○コポ○キーの抹茶味を送ってくれたんですが、抹茶味の良さはほろ苦さにありますよね。苦いだけは言語道断ですが、甘いだけでもダメ。恋愛小説も正にそうなんだろうなあ。

こちらはTOM-Fさんの本領発揮ですね。
本当に胸焼け寸前の極甘さになっておかしくないシチュエーションなのに、和風味を計算し尽くして配置しただけで、ちゃんとほろ苦にまとまっています。上手すぎる。いつもながらこの短さなのに……。

彩洋さんのとり方とは逆で、私は「過ぎ去りしパフェのデートを振り返っている」のかなあと感じました。甘い思い出は、懐かしくて、そして苦いのかなあと。

ああ、美味しい抹茶アイスが食べたい。(結局、そっちか)

P.S. 私もTOM-Fさん復帰にホッとしましたよ〜。広告は哀しい。

1324:こんにちは! by 山西 サキ on 2017/05/07 at 12:00:52 (コメント編集)

言葉のリズムが素敵だなぁ。
萌黄色、そして琥珀色・・・感じられる色も素敵です。
抹茶の苦みをほのかに残しながら、この恋は終わったんでしょうか?
彼女は僕のどんな答えを待っていたんだろう?想像はどんどん膨らみます。
何となく琥珀色の瞳と亜麻色の髪を持った凜とした女性を思い浮かべました。

僕はパフェを食べるために、小一時間待つ事はないと思うのですが、TOM-Fさんの文章を読んでいると食べてみたくなったりして・・・。
DebrisCircusはまだ広告を出したことが無いのだけが自慢なのですが、ずっとこのペースを維持するのは難しいと感じています。
あまり拘らずに自分のペースで続けましょう。

1325: by つるけいこ on 2017/05/08 at 01:14:42 (コメント編集)

TOM-Fさんそんなにパフェがお好きだったのですね!
わたしは生クリームが苦手なのでなかなか食べる機会がないのですが、抹茶パフェだったら生クリームの甘さが抹茶のほろ苦さと中和されていい感じかもしれませんね♪
京都駅にそんなお店があるとは知りませんでした~。行かれたのは連休中でしょうか? それは混みそう!
そして、ツイッター小説。かなり甘いと仰っていましたが、抹茶スイーツのように控え目でほどよい甘さですね。
二人の間になにがあったのか気になります!
竹林デート(?)いいよね~♡

1326:>大海彩洋さん ありがとうございます by TOM-F@管理人 on 2017/05/09 at 23:21:44 (コメント編集)

>大海彩洋さん

色の変化、そうなんですよ。陽の光にあふれる昼間の竹林、夕方の褐色のカフェというイメージですね。そして、琥珀色の瞳は、とある自作キャラを示していたりします。
いちおう、デートなんですよね。そこでどんな会話があったのか、その後どうなった(どうなる)のか。シチュエーションや時制も含めて、私の中にはストーリーはありますが、それは皆さんそれぞれに、創造をたくましくして楽しんでいただければいいのかな、と思います。

あ、スポンサーサイトね。ぼお~ってしていたら、いつの間にか前回の更新から一ヶ月以上経っていまして(笑)
大海彩洋さんはじめ、みなさんにご心配をおかけしてしまって、申し訳ないです。これからは、広告出さないようにしないと。

コメント、ありがとうございました。

1327:>八少女夕さん ありがとうございます by TOM-F@管理人 on 2017/05/09 at 23:23:43 (コメント編集)

>八少女夕さん

おっと、タイトル遊びが。
あ、ポッキ●もあるんですね、抹茶味。タケノコ●里とか、き●この山とかもあるんですよ、あれ。きのこは、ちょ~っとシュールですけどね(笑)
そうそう、甘いだけでも、苦いだけでも、ダメですよね。甘い中にも、ほろ苦さ。これが、オトナの恋ってやつですよね(イミフ)

私の作品は基本が超甘口ですから、かなりスパイスを効かせないと、トランプさんの国のお菓子のようになっちゃいます。今回は、上手く行ったみたいです、良かった。

前半と後半、どう配置するか、最後の最後まで迷いました。今のようにして良かったと思っています。皆さんの想像の入り込む余地ができたみたいですので。
八少女夕さんの解釈も、大海彩洋さんの解釈も、どちらもいいなぁと思います。もちろん、私の考えていたストーリーはありますけど、それを披露したところでヤボというものでしょう。

いやほんと、広告を出しちゃったのは、不覚でした。ちょっとぼんやりしすぎていたようです。これからは広告出されないように気をつけよう。ご心配をおかけして、すみません。
そして、コメント、ありがとうございました。

1328:>山西サキさん ありがとうございます by TOM-F@管理人 on 2017/05/09 at 23:25:23

>山西サキさん

言葉のリズム、そうなんですよ、なんか無意識に7-5-7-5みたいな感じにしていました。なんか、心地いいんですよ。
色彩も、昼の鮮やかな緑と、夕方の淡い褐色という対比にしてみました。お好みに合ったようで、嬉しいです。

読んでくださった皆さんが、それぞれに情景を思い浮かべてくださったり、解釈やストーリーを膨らませてくださるというのも、すごく嬉しいです。
二人の恋の行く末は、もちろん考えていますけど、作品に書くまではナイショということで。
あ、この女の子、じつは、皆さんよくご存じの、琥珀色の瞳のあの子なんですよ(って誰やねん!)

そうですね、パフェを食べるだけに小一時間並ぶというの、さすがに私もどうかと思いましたが。まあ、待っただけの値打ちはあったかな。都路里パフェ、美味しかったですよ。平日ならそんなに待たなくてもいいと思いますので、もし京都にお出かけされたら、立ち寄ってみてください。

不覚にも、広告を出されてしまいましたorz
ちょっとのんびりしすぎたようです。これからは、気をつけよう。でも、そうですね、マイペースというのが、いちばん大事ですね。

コメント、ありがとうございました。

1329:>つるけいこさん ありがとうございます by TOM-F@管理人 on 2017/05/09 at 23:26:44 (コメント編集)

>つるけいこさん

はい、パフェ、大好きなんですよっ!
というか、甘いものは、なんでも好きなんですけどね(爆)
そうそう、都路里パフェの抹茶クリームは、甘すぎずにほろりと苦いので、さっぱりとした後味でしたよ。生クリームが苦手でも、いけるんじゃないかなと思います。オススメしておきます。
茶寮都路里は、京都駅伊勢丹店と祇園本店があります。どっちも人気店ですけど、京都駅伊勢丹の店は、買い物客やら列車待ちの人やらで、えらいことになってました。休日はダメですね(笑)

小説、甘すぎませんでしたか? 良かった。
どうも私は甘口が過ぎる傾向にあるので、今回は苦味を足してみました。お口に合ったようで、嬉しいです。

嵯峨野の竹林、ほんとに素敵ですよね。あそこの小径でデートとか、ちょっとオトナっぽいでしょう?
ふふっ、あの二人、これからどうなるんでしょうねぇ。この前は、umieでカスタードプリンパフェ、食べてましたけど(謎)

コメント、ありがとうございました。

1330:こんにちは~(^0^*)ノ by かじぺた on 2017/05/18 at 19:00:12

美しい情景ですね~~(^v^*)
パフェが美味しそうなのと併せて、うっとり・・・

でも、”君と過ごした春の刻”って過去形なのは
もう二人は次の春を過ごさないのかなあ・・・
ほろ苦い恋って、あんまりしたことがないんですよね。
めっちゃ苦苦の失恋と激甘生活と・・・
なんか風情が無いなあ~~わたし(^0^;)\

とにかく・・・都路里パフェ、たべたい~~
私は食べたいもののためだったら丸一日でも並べますよ\(^0^*)/
↑だから風情が無いと・・・(笑)

1331:>かじぺたさん ありがとうございます by TOM-F@管理人 on 2017/05/22 at 23:17:36 (コメント編集)

>かじぺたさん

コメントへのお返事が遅くなり、申し訳ありません。

美しい情景、というお言葉は、すごく嬉しいです。
そういうシーンというか、雰囲気を感じていただくことを狙っていましたので。よし、やった(笑)

パフェ、すっごく美味しかったんですよ。京都にお越しの節は、どうぞお立ちよりください(って都路里の回し者かよw)
どうしても食べたいものがあったら、一日でも並んじゃうかもしれませんね。風情というか情熱というか、大事ですよね、そういうのも。

ふふ、この二人がその後どうなるのか。次の春もまた一緒にすごすことができるのか。そのあたりは、お読みになった皆さんのご想像にお任せ、です(超無責任w)
おお、かじぺたさんの恋愛模様、なかなかドラマチックじゃないですか。十分に風情、あると思いますけどねぇ。山なし谷なし、の私に比べると(爆)

コメント、ありがとうございました。

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