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もの書きブログテーマ - 設定のこだわり

いつもなにかとお世話になっている八少女夕さんの記事 【もの書きブログテーマ】設定のこだわり を頂いてきた。
今さら感があるネタだが、記事もなければ更新する作品もないので、ありがたく使わせていただこうと思う。

私が小説を書くとき、設定でこだわっていることはいくつかある。
なかには、小説に直接書かれないようなこともあるが、ここでは比較的わかりやすいものを三つ紹介させていただこうと思う。

一つ目のこだわり設定は、キャラの名前だ。
主役級のキャラには、基本的にそのキャラの作中での役割を表す名前をつけるようにしている。
『あの日、星空の下で』の三人組、星河智之と春日綾乃と観月詩織は、星、太陽、月という役割をそのまま名前にした例である。
『妹背の桜』は、ヒロインが桜でライバルが橘(橘花)だが、これは二人の関係を内裏の庭の左右に植えられた木の配置になぞらえてある。ついでに言うと、風花は雪で、秋月は月だから、揃えば雪月花というわけである。
『フェアリーテイルズ』では、セシルとアーサーには隠された真名があるが、これを書くと二人の関係がモロバレになるので、まだナイショ。マイケルのファミリーネームであるステューダーは、ばら戦争のあとを受けたチューダー王朝をもじったもの。セシルやアーサーの組織は「ローゼンクロイツ(薔薇十字)」だから、マイケルの役割は……(禁則事項です)
『花心一会』の彩花里は、「灯り」に掛けたもの。ゲストたちを照らし出す役目というわけだ。え、水の惑星になった未来の火星を舞台にした、某ヒーリング系アニメのヒロインの名前をもじったんじゃないのかですって? そんなわけ、あるはずが……(爆)

二つ目のこだわり設定は、キャラの外見、とくに女性が着ている服だ。
私が大好きなマンガ&アニメで、「カードキャプターさくら」という作品がある。ヒロインの木之本桜だけでなく、他のキャラも毎回のように違う衣装で登場する。マンガにせよアニメにせよ、たいへんな労力が必要なはずだが、あえてそのように作られている。たしか、原作者の「女の子なんだから、服は変えるでしょ」という発想から、そのようになったと聞いたことがある。そりゃそうだ、と思った。そして気が付いた。服装は、そのキャラのいちばんわかりやすい自己表現じゃないか。
『フェアリーテイルズ』のエミリーが、なぜいつもフリフリのロリータファッションなのか。『花心一会』の彩花里は、なぜ和服なのか。『あの星』で綾乃はほぼ制服なのに、詩織はなぜ私服やコスプレが多いのか。
この三人は程度の違いこそあれ、自分を演じているキャラ、あるいは、本当の姿は違う、という共通した設定がある。けして作者の趣味や妄想のマネキンではない……はずだ。

三つ目のこだわり設定は、小説の舞台になる場所だ。
これは、基本的に実在の場所を舞台にしている。私は想像力が乏しくて、物語の舞台を一から創造するなんて芸当は、とてもできないからだ。
『フェアリーテイルズ』はロンドン、『花心一会』は東京、『妹背の桜』は京都(平安京)周辺である。『あの星』の舞台は架空の街だが、実在する街をモデルにしている。
実在の場所にこだわるのは、なによりも描きやすいからだ。よく知られた場所なら、ロケハンしたり写真や資料をもとにして書くだけで、読者さんが勝手に脳内補完してくれるというメリットがある。
もちろん、デメリットもある。嘘を書きにくい、あるいは書けないということだ。たとえば夏のロンドンで、午後八時に夜景観賞というわけにはいかないし、ニューヨークや東京の街角で、夜空の星を見つめるわけにもいかない。
とはいえ、ロケハンに行ったことがない場所は、基本がウソ(想像)の描写になる。写真や動画を見て、それっぽく書くということである。『この星空の向こうに』や、『ウィーンの森』は、そのパターンだ。


それにしても、こうして書いてみると、私がこだわっている設定が、いかに小説の面白さと関係のないことかがよくわかる。もっとほかにこだわらなければならない設定があるような気もするが……。
まあ、いいか(爆)
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コメント
1039:こんばんは。 by 山西 サキ on 2015/10/07 at 22:11:59 (コメント編集)

ああ、キャラの名前、サキはこだわる時はこだわりますが、全く適当に付けた名前も多いです。何回も繰り返して使用することによって馴染んでいくことも多いのです。絵夢なんか元は「M」なのですから、本当に適当です。ですが、今ではすっかり馴染んでしまって、変更なんて考えられません。絵夢は絵夢です。名前からキャラクターのイメージが湧いてくるくらい馴染んでしまっています。
TOM-Fさんのキャラクターはきちんと考察の上に命名されていて、キャラクターの名前にそのキャラクターに対する作者の愛情や思い入れが感じられます。
女性の服、TOM-Fさんのキャラクターの衣装の描写は凄いです。サキはとても真似できません。サキのキャラクターはTシャツやジーンズですものね。TOM-Fさんの持っておられる深い知識にまた脱帽です。どこで仕入れてくるんだろう?しかも的確に。サキはその秘密が知りたいです。
舞台設定についてですが、TOM-Fさんはロンドンに行かれたことがあるのでしょうか?もし行かれたことが無いのだったらそれは驚きですし、行ったことがあるのでしたら、ああ、やっぱりそうなんだ。と言う感想です。どちらなんでしょう?
行ったことのない場所でもそれっぽく書く、簡単そうに書いてらっしゃいますが、それはサキにはとても難しいことです。

小説の面白さに関係の無い部分、それが時には作者にとって、とっても重要で最もこだわる部分、ということはサキにとっても良くあることです。

1040:そうそう by 八少女 夕 on 2015/10/08 at 05:29:16 (コメント編集)

こんばんは。

受け取っていただき、ありがとうございます。

TOM-Fさんの、名前に関するこだわり、いつもすごいなと思うのは、そこまでこだわっているのに「いかにもこだわっています!」という感じが0なんですよね。本当にとても自然にその名前が使われているので感心してしまうのです。

例えば、桜と橘は読んだときでもわかるくらいはっきりしていましたが、雪月花の方は言われて「あ、そうか!」ですもの。そういうさりげないこだわりが、すごいなあと思います。

それとお洋服。熱の入れ具合が違う(笑)
そもそも、知らないブランドばかり。もう、私、女やめます。
でも、知らなくても詳細に書かれているのでどんな服かわかっちゃう、これまたすごいことだと思います。

ロケハンに行った街と、行ったことのない街。どこがどっちか、をわからないように書けるかというのも、一種のチャレンジですよね。「大道芸人たち」は混在していますし、「Infante 323 黄金の枷」は季節で未取材が書かれていたりします。その辺をいかに「さも見てきたように」書けるのもネット時代の利点ですね。たまに玉砕しますけど。

1041:Re: こんばんは。 by TOM-F@管理人 on 2015/10/09 at 00:02:27 (コメント編集)

≫山西サキさん

キャラの名前、使っていくうちに馴染んでくるというの、わかります。
語源はともかく、サキさんの絵夢は、ほんとうに可愛らしくて素敵な名前だと思います。センスがいいんだろうなぁ、羨ましい。
ウチの子は、ガチガチに考えて名前をつけますけど、たぶん、どちらにしてもキャラへの愛は変わらないですよね~。

服装の描写は、もともと『妹背の桜』で平安時代の衣装を書く必要があって、いろいろ書いているうちにあんなことになってしまいました。もっとも、専門家ではないし自分で服を作ったりもしないので、一般的な知識しかないんですよ。ほとんどはネットの情報で書いています。

ロンドンには、何年か前にヨーロッパを巡ったときに、二日ほど滞在しました。ツアーで有名な観光地をぐるっと回り、自由時間にちょっと散歩したくらいの経験しかありません。
行ったことがない場所は、写真などでイメージを掴んで、あとは妄想……じゃなくて、想像力ですね。だから、嘘っぱちを書いている可能性が、けっこう高いですよ。褒められたものじゃないですね。

そうそう、ディテールとか、本筋には関係ないんですけど、こだわっちゃうところありますよね。気がついてくださる方がいたら、ちょっと嬉しいんですよね、ああいうの。

コメント、ありがとうございました。

1042:Re: そうそう by TOM-F@管理人 on 2015/10/09 at 00:09:54 (コメント編集)

≫八少女夕さん

勝手に強奪してきました。しかも、回答の内容がしょぼい(笑)

なんだか名前には、すごくこだわっちゃうんですよね。あ、わざとらしくなかったですか? それは良かった。
『妹背の桜』は、他にもいろいろと仕込んである作品なのですが……まあ、大部分が自己満足のためなんですけどね(笑)

服装については、なんか自分でもすごいことになっちゃってるな~って思います。といっても、それほど詳しくはないので、ブランドなんかもウィンドーショッピングで見かけたとか、ネットを徘徊してて見つけたとか、そんなものばかりです。

行ったことのある場所は、書いていて手応えがありますよね。行ったことのない場所は、そこの空気感がどうしても掴めない。だから、どこか嘘っぽくなる。
「さも見てきたように」っていうのが、ミソなんですよね。そこを読者さんに気づかせずに書ければすごいと思います。おっしゃる通り、チャレンジですね。
『大道芸人たち』に出てくる場所は、どこもみんな実際に行ったことがあるんだなぁ、と感じました。負けないように、がんばろう……って、競争じゃないか(笑)

コメント、ありがとうございました。

1043: by つるけいこ on 2015/10/09 at 23:07:25 (コメント編集)

ステューダーとチューダー王朝、似ているなあと思っていましたが本当にそのつもりだったとは!
どんな意味があるんだろう~!

服装や舞台のこだわりぶりにはいつも舌を巻いています。
TOM-Fさんの博識さにはいつも驚いてしまいます。調べただけ、とよくおっしゃいますけど、調べた知識をまるで昔から知っていたかのように自然に使いこなせることが本当にすごいです!

1044:何だか分かるわ~ by 大海彩洋 on 2015/10/10 at 01:07:14 (コメント編集)

これぞTOM-Fさんのこだわり!って感じの記事でした。そうそう、まずは名前ですね。いや、絶対拘っていらっしゃると思っておりましたが、こうやって並べていただくと、感動もひとしお?ですよ。アナグラムみたいにこういうところで遊ぶのってTOM-Fさんらしいじゃないですか!

そして服装ね。うんうん。これも分かるわ~。ここに趣味が見事に表れているんですね。実は服装には疎い私、それでもエミリーの姿は目に浮かぶようです(って、メイドカフェイメージを抱いているのは内緒です)。この辺り、本当に真似ができないものがあります。
そして舞台もですね。いや、『フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス』のロンドンはかなり衝撃的な展開をするんので、ドキドキですよ。っても私、ロンドンには行ったこともないし、頭の中のロンドンはホームズのイメージとハリー・ポッターの映像です^^; そこにTOM-Fさんの衝撃映像が加わる……うん、でも読み手に分かりやすい舞台が展開しているので、これはイメージを作りやすくていいですよね。

服装も名前も、自分がほとんどいい加減なので、う~む、見習わなくちゃ、と思いました。

1045:Re: タイトルなし by TOM-F@管理人 on 2015/10/12 at 18:25:29 (コメント編集)

≫つるけいこさん

コメント返信、遅くなってすみません。

マイケルには、とある重大な使命がありまして。
でも、今の連載ではそこまで書きませんし、まあ、もし書けたら『フェアリーテイルズ』シリーズのラストで、それがわかることになっているんですけどね。今世紀中には、たぶん実現しないと思います(爆)

お褒めの言葉、すごくうれしいのですが、ほんとうにネットとかで調べただけですので、専門の方が見たら噴飯ものかと……まあ、そんな人が読むことはないと思いますけど(笑)

知らないことも、あたかも知っているように書く。行ったことのない場所も、まるで見てきたように書く。これができたら、たぶん小説を書くのももうちょっと上手くなるような気がします。

コメント、ありがとうごいざいました。

1046:Re: 何だか分かるわ~ by TOM-F@管理人 on 2015/10/12 at 18:26:14 (コメント編集)

≫大海彩洋さん

コメント返信、遅くなってすみません。

もうね、ほんとうにどうでもいいやん、ということにばかり拘ってまして(笑)
キャラの名前で遊ぶの、ほんと楽しいので、これからもやらせていただきます。

本来は、服装なんて作品の本質にはほとんど関係ないんですよね。でも、書き出すと妙にこだわってしまって。自分でもやりすぎだなぁと思わなくもないんですが、もう『かっぱ●びせん』状態です。
あ、エミリーね、そうそうメイドカフェの女の子的な感じでいいかもですよ。もっとも、客を客とも思わないくらい、めちゃくちゃタカビーですけどね(笑)

ロンドンには、ヨーロッパ周遊旅行で二日ほど滞在したんですが、フリータイムであちこち歩き回っているうちに、いつかここを舞台に小説を書きたいなと思いまして。それが、こんなことになってしまいました。
そうですよね、ハリーポッターの最初の部分、まさにキングスクロス駅からホグワーツ行の列車に乗るんですよね。ロンドンって、今でもなんか、魔法とかありそうですよね。不思議な街です。
実在の街なので書きやすいですが、逆に、下手に書くと読者さんからのつっこみが怖くて。私も毎回、ドキドキものです(笑)

見習うなんて、そんな。私の方こそ、大海彩洋さんの豊かな知識と、深い思索、それに重厚な物語を見習いたいです。

コメント、ありがとうございました。

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