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小説『フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス』第62話


 『フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス』
    First Tale“Whose side is fortune on ?”

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 【画像提供】 幻想素材サイトFirst Moon http://www.first-moon.com/


『ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。進もう、神々の待つところへ。我々を侮辱した敵の待つところへ。賽は投げられた』
 なぜかはわからないが、カエサルが言ったという名文句が脳裏に浮かんだ。
 ――ばかばかしい。
 ここはルビコン川ではなくテムズ川だし、俺はローマの英雄ではなくロンドンの警察官だ。世界をどうするかなどは、サミット出席者たちに任せておけばいい。俺にできることは、デイビッドたちテロリストを逮捕して、事件を終息させることだ。
 

   第62話 6.5 賽は投げられた(Layer:1 Main Story)

※上のタイトルをクリックして本文へお進みください(『小説家になろう!』サイトで閲覧)

※この作品には、表現上の必要から15歳未満の方には不適切な内容や、残酷な描写が含まれています。

※最初から読まれる方は、こちらをクリックしてください


前回の更新から、二か月超(ち~ん)

すみません、すみませんっ。
ブログのイベントにのめりこんだり、アニメ観賞にはまったり、艦これの夏イベント攻略(無事完走!)にかまけて、一か月飛ばしてしまいました。
もう、今年中の完結なんて、夢のまた夢やん……。
うん、来月からがんばるっ(何回目?)

さて、今回のお話。
サブタイトルや本文のモチーフになったのは、かの有名なカエサルの「ルビコン川、みんなで渡れば、怖くない」事件。
ルビコン川は、古代から現代にいたるまで語り継がれる事件があった場所として、そして名文句が発せられた場所として、故事成語にまでなった、とにかくめちゃくちゃ有名な川です。が、画像などを見るかぎりでは、しょぼい流れの泥川。なんか、ちょっとがっかりかも。
今回もビリーが山猫に乗って大活躍です。ファンの皆さん、喜んでください。
マイケルはブチギレただけ、エミリーはガン飛ばしただけ……なんだよ、こいつら(笑)


更新が遅れたお詫びに、私の創作よもやま話を披露しよう。
……え、迷惑? まあそうおっしゃらずに(笑)

ブログでお世話になっているlimeがはじめられて、八少女夕さんも記事になさったもので、題して

『(雑記)私設☆物書きブログテーマ・・・視点・人称』

小説を書き始めてから、あまり人称とか視点とかを意識したことはなかった。そういう勉強もしていないし、完全な我流である。

そんな私が、気の向くままにやりたい放題やったのが、初投稿作品の『妹背の桜』だ。
人称も視点も、入り乱れている。もちろん、効果があると思ってやったことであって、その内容に作者は酔いしれていたが、読者さまは大混乱。「だれの視点かわからん」という感想をいただくに至った。
たしかにやりすぎた感はあるが、しかし、それも「狙い」だったんだけどな……(負け犬の遠吠え)

そんなわけで、二作目の『フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス』を書く前にちょこっとだけお勉強して、今度は主人公のマイケル視点の三人称もどきで書くことにした。
だが、彼の視点だけでは事件の全貌を描ききれないので、「Layer」という構造を取り入れて、マイケルが「知らない」あるいは「立ち会えない」部分を盛り込んだ。
読者さまからすれば、基本はマイケルの視点に立ちながらも、作品を俯瞰することもできるという仕掛けだ。だから読者さまだけが知っていて、登場人物たちは知らないということもある。読者さまは、ちょっと得した気分になれる……はずなのだが。
さて、うまく機能しているかどうか。また作者の自己満足になっているような気がする(爆)

そして、一人称の効果を最大限に追求したのが、三作目の『あの日、星空の下で』だ。
主人公以外の登場人物の心情は完全に隠蔽し、その言動から感じ取ってもらおうという意図だった。
主人公に感情移入してもらって、出来事を追体験してもらいたい、最後にちょっとびっくりしてもらいたい……と思ったわけだが、これも目論見どおりにはいかなかった模様である。主人公が優柔不断すぎて、感情移入する以前に読者さまに「引かれた」のが、最大の敗因(笑)

ちなみに、マトモな三人称には今まで挑戦していない。
が、いずれは、書いてみたいと思っている。
候補として考えているのは、『妹背の桜』の前日譚にあたる作品だが……。
例によって例のごとく、書く書く詐欺になりかかっているので、いろいろとボロが出る前にこのネタを切り上げよう。

以上、今回のどうでもいいお話でした。
……ホント、どうでもいいなぁ(笑)
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コメント
1033:こんばんは~ by 大海彩洋 on 2015/09/24 at 00:28:32 (コメント編集)

おぉ、ビリーがやっぱり何だかかっこいいぞ~。骨太だし、いいところで現れるし、ここにきてますます堂々と陰の主役的働きを示していますね! あれ? 陰の主役は堂々としていいのか? えっと、そうそう、マイケルが主人公ってのは忘れていませんよ……うんうん(って、忘れてる……)。
マイケルはやっぱり単純バカで熱しやすく、でもどこか妙に律儀でまじめで。相変わらずエミリーに尻に敷かれそうな感じではありますが、まぁ、性質的にはM系なのだな~としみじみ思いました。
う~む。物語はまさにクライマックスに向かって行っていると感じるのだけれど、そうなると最低月2くらいは読みたいなぁなんて思ったりしていて……いや、お忙しいに違いないけれど、やっぱり読みたいなぁ~なんて(ごにょごにょ)。

人称のお話。『あの日、星空の下で』は……えっと……人称に関係なく彼はやっぱり優柔不断になったと思われ、それがあのお話の醍醐味でもあったような……うん。「ちょっとびっくり」ってのは、彼が小説を書こうとしていたこと? 優柔不断で決められなかったこと? いや、それは始めから匂っていたような……なんて、あれこれニヤニヤしております。
うちの優柔不断男の蓮と、やっぱり京都で語り合って欲しいものです。
あ、そんな話じゃなかった……
えっと、次回を大人しく待ちまする!

1034:あれ by 八少女 夕 on 2015/09/25 at 05:50:37 (コメント編集)

こんばんは。

最初の一行で氣がつきました。
大見得切ったけれど、もしかして、マイケル無策のまま、エミリーを抱えてロンドン塔に行こうとしていた?
とことん出たとこ勝負なお方。

でも、大丈夫、ちゃんと現実的な助っ人がいましたね。Winくん、さすがです。ヒーローが、ヒロインに罵倒されながらも、時間稼ぎとか全く考えもせずにぶち切れている間に、ばっちり足を用意してくるあたり、素晴らしい!

そして、あいかわらず、メカの描写が、すごいです。いいなあ、こういうの書けるのって。

で、ここまできたからには、続きの発表がクリスマス前なんて事は、ないですよね? やはり次はハロウィン前には書いていただかないと!

あ、でも、天文部シリーズも、何がどうなっていくのか、早く続きが読みたいんですけれど……。

そして、バトン、受け取っていただきありがとうございました。

「妹背の桜」は、まちがいなく意図的ですよね。大事なところが「藪の中」になるように書かれているのが、いかにも古代ミステリーらしいですよね。

そうだ、『あの日、星空の下で』は一人称でした。あれは、一人称で正解だったかも。三人称だと、あのハーレム状態なのに「氣づいていない訳ないし!」と読者が思っちゃって、主人公は両天秤野郎みたいに思われちゃうし。

『フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス』の「Layer」は、別の意味ですごいなあとずっと思っていました。ストーリーが多層になって動いているのを、ちゃんと構成で管理しているんだなあと。私の小説の構成は二次元的にしかないんだけれど、TOM-Fさんの構成は、三次元になっているんですね。

でもこの後どうなるんだろう。あ、何してもいいですが、この10月が終わるまではロンドンとグラストンベリーは壊さないでくださいね。

とにかく、次なる作品をお待ちしています。

1035:こんにちは~。 by 山西 サキ on 2015/09/26 at 10:04:49 (コメント編集)

マイケルはやっばりクールな演技はできないですね。一瞬で沸騰するですね。瞬間湯沸かし器どころが、ニトログリセリンですよ。
総監のキャラ、面白いとは思うのですが、良く考えるとこういう憎まれ役はサキのキャラクターの中に居ないです。こういう人がいるとメインキャラが引き立つと思いました。
そしてリンクス登場!オーソドックスなスタイルですがカッコいいです。たしかアグスタウェストランド製ですね。
ビリーが自分の体のようにヘリを操る様子は圧巻でした。シスカでもそうでしたがヘリは使いでがあります。
ついに3人はルビコンを渡ってしまったようですね。
さてTOM-Fさんは読者をどこへ連れて行ってきれるのでしょう?
次はいつの予定でしょう?
楽しみにしています。

でも、なんだか皆さんのコメントを見ていると、人称や視点を特に意識せずに書いておられますね。こうなってくるとサキのブロともさんだけの特殊な状況でもなさそうです。
自分の頭の中にある物語をきちんと伝えようとすると、自然とある一定の法則を保って文章が書き上がってくるのかもしれません。
三人称もどきっていうのがわかりにくいですが、サキが3人称としているのはこのような書き方をさしているのかな、と思います。
となると、まともな三人称というのが分からなくなってきます。
どうでもいいことかもしれませんが、お作法は難しいです。

1036:Re: こんばんは~ by TOM-F@管理人 on 2015/09/26 at 12:23:18 (コメント編集)

≫大海彩洋さん

コメント返信遅れてすみません。

ビリー、頑張ってます。
彼はたたきあげの軍人(しかも特殊部隊所属)で、じつは理系で、豪快なようで繊細、とまあいろいろ使いやすい男です。うん、じつに作者にとって都合がいい(笑)
マイケルはねえ、まあ、不動のエースで四番しかもキャプテンという、絶対的な主人公ですから、多少目立たなくても問題ありません(ここまで書くとなんか怪しい)
優秀だけど熱血バカ、というのは、書いていても楽しいですね。エミリーには設定上、絶対に頭が上がりません。なんたって、あの子はホンモノの●●ですからね(謎)
はい、ここから先はクライマックスに突入です。ええもう、忙しいなんて言っていないで、策を弄してでも、更新頻度を上げようと思っています。なんせ、このペースだと年に6話とか、ありえない回数になっちゃいますからね。

人称の話、お付き合いくださって嬉しいです。
『あの星』はですね、もう一人称でしか書けない作品ですね。三人称であんなぐだぐだな主人公やお話を書いても、それこそ誰も相手にしないですからね。
「ちょっとびっくり」は、まさにそれです。あの作品自体が、そういうメタな構造をになっていますので、そうとわかってから読み返していただくと、また新たな発見が……あるかもです(爆)
優柔不断友の会とか、結成します? 冗談ですけど(爆)

来月から、プチ頑張ります。
コメント、ありがとうございました。

1037:Re: あれ by TOM-F@管理人 on 2015/09/26 at 12:24:55 (コメント編集)

≫八少女夕さん

コメント返信、遅くなってすみません。

マイケル、後先考えてませんよね。空手形というか安請け合いというか。まあ、熱血バカですから(笑)
あれじゃあ、エミリーへの責任も……ごにょごにょ、ですね。
このあたりの展開は、じつは全部後付けでして、最初の高層ではビリーもいなかったんですよね(超爆) はい、もっと地味なお話でした。
ビリーは、じつに使い勝手がよくて、作者に都合のいいキャラです。こういうヤツが一人いてくれると、助かります。
メカの描写、楽しんでいただけたようで、嬉しいです。下手の横好きってやつですけどね(笑)
えっと、次話以降は、一回の分量を減らして更新頻度を上げようと思っています。さすがに、一年で6話とか、ありえないですからね。
天文部シリーズとか、ウィーンシリーズも書きたいし。「妹背の桜」前日譚も……いかん、また書く書く詐欺が(笑)

『妹背の桜』は、主人公二人の生い立ちを含めて、価値観なども、あえて曖昧になるように書いてあります。それ自体が、作品のコンセプトでしたので。真相は、いまだ「藪の中」です。
『あの星』は、たしかに三人称であれを書いたら、三話くらいで詰んでしまいそうですね。一人称だからこそ、あのぐだぐだな話が続けられたわけです(笑)
『フェアリーテイルズ』のLayerは、おっしゃる通り、多層的な物語の構造を読者さまにわかりやすく提示するための仕組みです。一人称系(三人称主人公固定視点)での限界をかわすための、苦肉の策でもありますが。ほんとうは、あんなことをしなくてももっとうまく書ける人はいるのでしょうけど。

あ、大丈夫ですよ。ロンドン、年内はこれ以上破壊しない予定ですから(爆)

コメント、ありがとうございました。

1038:Re: こんにちは~。 by TOM-F@管理人 on 2015/09/26 at 12:26:28 (コメント編集)

≫山西サキさん

ニ、ニトロ……マイケル、大爆発ですね。まあ、熱血バカですので、ある意味、火薬みたいなものかもしれません(笑)
総監は、小物感を出したくてああいうことになりました。いちおう組織のトップなんですが、小ずるい役人ってイメージですね。
リンクス、出しました。そう、アグスタウエストランド社製の、ベストセラー機です。世界中で使われてますね。
ビリーは筋金入りのヘリコパイなので、機種が変わっても自在に乗りこなせるのです。固定翼機と違って、回転翼機はおもしろい機動ができますからね。書いていて、楽しかったです。
ルビコン川を渡っちゃった三人、このまま人類世界の悲惨に向かってまっしぐら、じゃなくてロンドン塔へ直行です(笑)
次話は、できるだけ早く更新したいと思っています。しばし、お待ちください。

人称とか視点って、厳密に書こうとすると嵌りますからね。でも、なんとなくということであれば、このシーンは誰の目線かな、くらいでいいんだと思います。
私が三人称もどきとしたのは、ところどころで地の文にマイケルの心の声が混じるからです。純粋な三人称だと、それを仕草や台詞だけで描写するのかな、とか。いやほんと、文章の作法は難しいですね。

コメント、ありがとうございました。

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