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小説『花心一会』 第十二会「その、花の強さのように」

 『花心一会』

 ひとりの客のために、一度きりの花を活ける、「花一会」。その免許皆伝を持つ華道花心流の若き家元と、その客人たちとの交流を描くスイート系ヒーリングノベル。

    KSIE-IMG00.jpg
     【素材画像】syuni ( Illust AC )

 いつもと違う道を通った彩花里は、そこで街角のごみを片づける男性教師と子どもたちに出会う。
 そこに花壇を作り、美しい場所にしたいという教師を手伝う彩花里。しかし、その教師の思いは、何者かの悪意によって踏みにじられてしまう。
 打ちひしがれる教師に、彩花里は……。

 第十二会 「その、花の強さのように」

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      月刊・Stella(ステルラ)8-9月合併号参加 小説・短編  stella white12


はい、お待たせしました。
これでまた、「小説家になろう」名物のフラグ消し、成功です。不定期連載っていう形式が欲しい……切実に。

念のために断っておきますが、この物語はあくまでもフィクションです。描かれている場所や出来事は、作者の妄想の産物であり、実在のものとはまったく関係がありません。マジ、関係ないんだからねっ!
すみません、たまに綺麗ごとではないものを書くと、びびってしまいまして(笑)

このお話は、私が住んでいる兵庫県の東部にある武庫川という川の河川敷であった実話で、ごみの不法投棄で荒れ果てた場所がボランティアの活躍によってコスモス畑に生まれ変わったという出来事にヒントを得たものです……って、そのまんまやん(爆)

今回は、彩花里、がんばりました。
なんせ、はじめてその手を汚しましたからね。やるときは、やる子なんですよ。つか、彩花里、華道家ですよね。なんか、すっかり園芸家になっちゃってません?


さて、今月のお花は、コスモスです。

  150905-01.jpg
   ※画像はネットで拾いました。

満を持して、秋の花の代表のご登場です。
作中でも触れていますが、コスモスの語源はギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味の言葉“COSMOS”です。「宇宙」って意味もありますよね、カール・セーガン博士。

いまや、家庭の花壇に、田舎の休耕田に、河川敷に、夏のスキー場にと、日本中にあふれているコスモスですが、じつは熱帯アメリカ原産で明治になってから渡来した外来種だったりします。花のブラックバスみたいなものですね……イメージ合わないけど。

花言葉は、「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」です。
見た目は可憐ですが、じつに強い花で、日当たりと水はけさえ良ければ、どんな土地でも育ちます。作中で用いたように、倒れてもそこから根を張って起き上がり、花を咲かせるというタフなヤツなのです。

和名の「秋桜」は、秋に咲いて花弁の形が桜に似ているところから名づけられたそうです。サクラ、似てますかねぇ……。
読み方はそのまんま「アキザクラ」です。え、「コスモス」って読むんじゃないの、ですか?
じつは「秋桜」と書いて「コスモス」と読むのは、さだまさしが作って山口百恵が歌った、超有名な歌のタイトルがもとになった、完全な当て字(?)なのだそうです。ちなみに、かの歌のもともとのタイトルは「小春日和」だったらしいです。

以上、今回のどうでもいいお話でした。
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コメント
1025:おお by 八少女 夕 on 2015/09/06 at 01:48:13 (コメント編集)

こんばんは。

園芸クラブの顧問の先生、いいじゃないですか。
って、そう簡単にはくっつかないか。

しかし、ヒドい事をする人がいますね。誰かが一生懸命働いた場所だとわかるだろうに。

コスモスがそんなに強い花だとは知りませんでした。さすが花のブラックパス。
やっぱりあの歌のイメージがとても強いので、なんとなく儚げな感じがしていたんですよね。そうか、あの当て字も、あの歌由来なんだ、へえ〜。

彩花里、やっぱり芯の強い女性ですよね。今回は先生の方が涙目で、彩花里が慰める形になっていました。うん、華道家と言うと、手なんか汚しそうにもないけれど、もともと花と向き合うには、泥だらけに、あかぎれだらけになることもある職業ですよね。綺麗なものの裏にある地道な積み重ねと、大変さを感じるお話でした。

1026: by 大海彩洋 on 2015/09/06 at 17:03:14 (コメント編集)

今回は花を生けるのではなく、花を生かす仕事をしたのですね~
コスモス、彩里花のイメージにも合った花なんですね。どんな状況にあっても、精一杯咲こうとする力強さ。
それは何もその力を誇示するものではなくて、ただひっそりと根を張りながら、まさに「蔓延る」ことかもしれませんね。
あ、私の友人が、女性の管理職を増やすとかのアベノミクスのあおりを喰らって、彼女にとってはやりがいのある下っ端職から、別の管理職(自分で何もできないですからね)へ回された時、すごく不服ながらも従うしかなくて、言った言葉・「蔓延ってやる」……をふと思い出しました。
コスモスには蔓延って頂きたいです。
農家のおばちゃんの手はあかぎれだらけで、爪にはいつも土が残っているけれど、美しいです。うちも一応農家~植物園でした(です?)し、よく分かるわ。
あ~そして、セーガン博士。今でも私の心のヒーローです。
う~む、彩里花に恋の付け入る隙は……今回もなかったかぁ。いい人っぽいけれど(と、夕さんと同じことぉ考えていた私)。

1027:Re: おお by TOM-F@管理人 on 2015/09/08 at 12:48:46 (コメント編集)

≫八少女夕さん

へへ、ちょっといい人でしょ、あのセンセ。
でも、簡単にはくっつけませんよ。なにせ、花心流家元は独身、というジンクスがありますから(意地悪)

普通の神経なら、考えられないですよね。整備してある花壇に、わざとごみを捨てるとか。でもバブル期には、それよりもひどいことが日常茶飯事に行われていたようですね。悲しい話です。

コスモスは、見た目よりずいぶんと強い花です。しかも外来種。あの歌で「ザ・日本の秋の花」ってイメージありますけど、ちょっとフクザツな心境です。
彩花里にとって園芸は仕事でもあるのでいいんですけど、ボランティアでお花を植えたりしている人たちは、ほんとうにご苦労だと思います。

コメント、ありがとうございました。

1028:Re: あ by TOM-F@管理人 on 2015/09/08 at 12:50:35 (コメント編集)

≫大海彩洋さん

今回は、お花のレスキューでした。彩花里は専門家ですので、花の性質なんかは素人さんより知っていないとね、という感じです。
彩花里、繊細なようでいてけっこうしっかりしてますから、コスモスのような打たれ強さはあると思います。どっこい生きてる、みたいな……って多摩団地のタヌキかよ(笑)
女性管理職、ですか。ご友人は心労とか多いでしょうね。ああいうのを押し付けないでほしいですよね。
そういえば、大海彩洋さんの家(?)には、お花とかたくさんありましたね。そっか、植物園でしたか。うむう、これは釈迦に説法だorz 農家のおばちゃん、元気で生き生きしてて、逞しくも美しいって感じですよね。

彩花里の恋バナは、連載中は(メインでは)ない予定です。花心流家元は、現役のときは独身という設定が……彩花里ちゃん、その花鋏をしまいましょうね(爆)

コメント、ありがとうございました。

1029:こんばんは~。 by 山西 サキ on 2015/09/09 at 21:59:50 (コメント編集)

あ、サキはコスモスの強さ知っていましたよ。強さと言うよりもふてぶてしさと言ってもいいくらいの強さで、かなり倒されても折られても復活しますね。
でもこの生命力の強さと、あの儚げな美しさ、その対比が素敵な花です。
一見儚げなのに、芯はとても強い物を持っている。こういうのはサキはとても好きです。ヒロインとしても素敵です。
あ、ヒロインは彩花里でしたね。
彼女と子供達、そして先生の活動、これに懲りずに続いていくと思います。
だって、コスモスは何度倒されても復活しますから。
武庫川での実際のお話がベースなのですか?親近感が湧いてきますね。
素敵なお話しでした。

1030:Re: こんばんは~。 by TOM-F@管理人 on 2015/09/11 at 19:26:14 (コメント編集)

≫山西サキさん

おお、コスモスの性質をご存じだったんですね。
白状しますと、私は今回の執筆の下調べではじめて知りました。なんか、あちこちで気軽に栽培されてるな~とは思っていたのですが、まさかあんなにタフな花だとは。
そうそう、可憐な見た目と、その生命力のギャップがね、意外性があっていいですよね。彩花里のイメージはカスミソウなんですけど、まがりなりにも自活している女性ですから、コスモスのような芯の強さはありますよ。
子どもも、精神的にはタフですからね。むしろ、淳史先生が、いちばん打たれ弱いかも(笑) でも、これからは頑張るはずです。なんたって、オトナがいいお手本にならないとね。

武庫川は、毎日の通勤電車で渡るんですが、件の場所はずっと上流にあるようでして、見たことはありません。でも、なんだか身近に感じますよね。

コメント、ありがとうございました。

1031: by けい on 2015/09/12 at 17:24:31

お花の惨状を目にしても、あきらめないで整えなおそうというところがとても良いですね。
よっしゃ、こっちも頑張ろうという気持ちになります。

センセと彩花里はこうして出会ったのだった。というお話でなないのですかあ。残念(?)
コスモスの強さと彩花里の強さがリンクするようなお話でした^^

1032:Re: タイトルなし by TOM-F@管理人 on 2015/09/13 at 00:00:12 (コメント編集)

≫けいさん

彩花里はわりと打たれ強い子なので、ああいう発想になるんですね。ある意味、コスモスなのかもしれません。
先生の方がダメダメちゃんでした(笑) もう大人なんだから、しっかりしないと子どもに笑われるぞ~。
たしかに、彩花里と先生はこうして出会いました、なんですけど、なにせタイトルが「一会」ですので、あとはお察しください。意地悪な作者に書かれたばかりに、かわいそうなヒロインです(笑)

コメント、ありがとうございました。

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