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小説『花心一会』 第十会「その、花とともにあるときは」

 『花心一会』

 ひとりの客のために、一度きりの花を活ける、「花一会」。その免許皆伝を持つ華道花心流の若き家元と、その客人たちとの交流を描くスイート系ヒーリングノベル。

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     【素材画像】syuni ( Illust AC )

 東京に名残の雪が降った日、「わたし」は、露地に咲き残って雪を被った紅白の椿の花を見つけた。計ったようにおなじ時に咲き、おなじ時に落花するその椿に「わたし」は……。

 第十会 「その、花とともにあるときは」

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くっそ~、出やがったぜ、「小説家になろう」名物のアレが。
『この連載小説は未完結のまま約2ヶ月以上の間、更新されていません』……いじわる。

へっへ~ん、更新してやったぜ。フラグ消し、成功!

今回は、ちょっとやらかしてしまったかもしれません。
もともと独りよがりな作品ではありましたが、このお話は極め付きです。
はい、「そやから何やねん(=だから何なんだよ:標準語訳TOM-F)」ですよね~。例によって、例のごとく、「書きたかった」だけです。
ダメな作者の典型ですねぇ。

今月のお花は、ツバキです。
洋の東西を問わず、たいへん人気があって好まれているお花ですね。
園芸花としてはもちろんですが、茶道では冬場に床を飾るのは決まってこの花です。
美の象徴みたいな印象があって、某化粧品メーカーのマークやシリーズ名にもなっています。え、彩花里が使っている化粧品もそうかって? それはナイショです(笑)

それと、作中でもモチーフにしましたが、小説やオペラで有名な『椿姫』の女主人公が身につけているのも、この花ですよね(だからそのタイトルになったわけですが)。
横道に逸れますが、オペラ『椿姫』の原題「ラ・トラヴィアータ」は「道を踏み外した女」という意味で、ツバキとはまったく関係がありません。

ツバキの花は、作中に出てきた一重咲きの花のイメージが強いですが、八重咲きのものもあります。でもなんか、ツバキっぽくないぞ。
ちなみに、良く似たサザンカと簡単に見分ける方法は、花の散り方を見ることです。サザンカは花弁が一枚一枚散りますが、ツバキは花がまるごとぽとんと落ちます。
この首が落ちるような散り方のせいで、昔は武士からえらく嫌われたそうです。病人のお見舞いには使わないほうが無難でしょう。

ツバキの花言葉は、赤は「控えめな素晴らしさ」「気どらない優美さ」、白は「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」です。なんか、逆っぽいけど。

このお話は、河東碧梧桐の俳句『赤い椿 白い椿と 落ちにけり』との出会いから生まれました。たった18文字なのに、無限に想像が駆り立てられます。なんという魅力、なんという余韻。ま、負けた(当たり前だろ!)

以上、今回のどうでもいいお話でした。
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コメント
845:こんにちは by 大海彩洋 on 2015/03/27 at 18:15:09 (コメント編集)

今回は何だか静かに、そしてゆっくりと情景が語られて、TOM-Fさんらしいなぁと思いました。椿と蹲の情景描写、とてもきめ細かくて美しいと思いましたが、そうそう、こういう感じ、『妹背の桜』でもあったなぁとしみじみ思いだしておりました。
彩里花自身がメインになって自分のことが語られたのって初めて、ですよね?(記憶違い?)
このお話はいつも彩里花が引き立て役に回って(でもそんな彼女も輝いているのですけれど)、かなり控えめな物語なのですけれど、今回、彩里花がメインになっても(なったからこそ?)一層控えめに感じます。
でも質素な着物の裏地は輝いている、ような気がする。彩里花の秘めた思いがそっと仕舞われているような……
椿。うちの庭で一番多いのは、実は椿の花です。お茶を習っていた時に、いつでも持って行けるようにと、椿をたくさん植えたのです。白が「完全なる美しさ」というのはなるほど、です。赤が「控えめな素晴らしさ」というのは分かるような分からないような、だけれど、もしかすると夕闇の中で見たら、そんな感じに見えるかもしれませんね。白いほうが輝く。赤は夕闇に沈みながら、美しさを隠す。……ピンクはいつでも愛らしい。
さて、そろそろ彩里花の「好きな人」の話も出るのかしら(*^_^*)

846:Re: こんにちは by TOM-F@管理人 on 2015/03/28 at 11:35:23 (コメント編集)

≫大海彩洋さん

今回は、彩花里のスローライフって感じです。『妹背の桜』の雰囲気といい、作者の願望まるだしでもあります(笑)

記憶違いじゃありませんよ、彩花里がメインになるお話は初めてです。もともとのコンセプトが、ゲストを主役にして彩花里が光を当てたり彩ったりする、というものなので、今後も彩花里がメインになるお話はほとんどないと思います。
仰るとおり、彩花里自身にもそれなりに「華」がないと、地味になりすぎるので、目立たないけどしっかりと作品を支えてくれる存在にはしていきたいですね。

大海彩洋さんはお茶をなさっているので、冬の茶花といえば椿一択というのはよくご存知ですよね。
ツバキの花言葉、私には意外でしたが、言われてみれば夕闇のなかの赤いツバキなら、そういうイメージになりそうです。仄かな魅力、みたいな?

ちなみに、彩花里は真性のマザコンなので、「好きな人」というのは、そういうことだったりします。いわゆる「百合」じゃないので、色っぽさゼロです(笑)

コメント、ありがとうございました。

847:ううむ by 八少女 夕 on 2015/03/29 at 07:39:39 (コメント編集)

こんばんは。無事にポルトから戻ってきました!

そうか、いつもは誰か他の方のために一期一会の花を生けているんだけれど、今回は自分のための『花心一会』なのですね。

いつも一緒に落ちる赤と白の椿。なんだか不思議な感じがします。お母様と、彩花里の心が、時を隔ててシンクロしているかのように、花と花もシンクロしているのでしょうか。

三代のお家元、どなたも具体的な配偶者というのか恋人というのか、男性の影が見えないのですが、でも「落花流水」なのですね? 具体的な影が見えていないからこそ、秘密めいてさらに美しく、そして情が強く感じられるのかしら。

「で、キスの相手は?」とか言っている時点で、「退場」なんだろうな……。

848:こんにちは。 by 山西 サキ on 2015/03/29 at 13:11:12 (コメント編集)

「せやからなんやねん」サキだったらこう言いますかね。TOM-Fさんのところと若干違ってるンですね。
やらかしてますね~。でも作者の彩花里に対する愛情や思い入れがひしひしと伝わってくる素敵なお話しですよ。庵の路地や植栽、中でも蹲に上に咲く椿の描写、本当に素敵でした。名残雪の中に凜と咲くその姿も、そしてその2つの花の落花の瞬間の様子も、想像すると心が洗われるようです。
今日は織部の水盤も含めて彼女自身も作品ということなのでしょうか。彼女の雰囲気に言葉を失いますねぇ。
“わたし”から“彩花里”へ人称が変わりますが、それと同じように見事な変身でした。

849:Re: ううむ by TOM-F@管理人 on 2015/03/30 at 20:13:25 (コメント編集)

≫八少女夕さん

はい、退場ですっ……嘘です。

おかえりなさい。不謹慎ですが、例の事故(事件)の一報を受けて、一瞬心配してしまいました。

さてさて。
今回は、仰るとおり、彩花里自身のための花一会、というか、ツバキの花が客という位置づけですね。
私はどうも、対になっているもの、とか、シンクロしているもの、などに惹かれるようです。俳句のシーンを再現したかったというのもありますけど、同時に落ちる紅白のツバキは、彩花里の母と「お相手」だった人のたどった運命を象徴させています。彩花里には、まだ理解も実感もできない、オトナの世界です。

プロフィール帳で、風呂敷を広げてしまいましたねぇ。白状すると、そのあたりはきちんと設定してないんですよね。う~ん、後付でなにか考えるか。

コメント、ありがとうございました。

850:Re: こんにちは。 by TOM-F@管理人 on 2015/03/30 at 20:14:26 (コメント編集)

≫山西サキさん

関西弁、同じ県内でも、微妙に違うみたいですね。おもしろいです。

そうなんですよ、どうもこのテの作品のキャラって、突き放せなくて。いけませんな(笑)
ツバキの花や、それを取り巻く情景の描写にはこだわりましたので、そこを気に入ってくださって嬉しいです。
今回は、ツバキの花が客という位置づけです。お話の途中で彩花里が身だしなみを整えるのも、それに気づいたからです。
「わたし」から「彩花里」に変身するシーン以降は、私のなかではちょっと生臭くてエロいイメージで書きました。サキさんが感じられたように、彩花里自身もまた(意識しようがしまいが)「花」であるということですね。

コメント、ありがとうございました。

925: by けい on 2015/06/25 at 17:49:43

ふふ。追いついた。フラグ、上がってますよ~ん(だから何? -_-;)
このシリーズが素敵過ぎて、通っております(^^;)

椿が枝を離れ宙をまっている時間、水に漂う時間がなんと贅沢な時間なのでしょう。
先代・お母様とのエピソードもチラ見せありがとうございます。
彩花里は今まで人の世話ばかりでしたが、今回は自分におもてなしですかね。
メイクシーン(?)にちょっとドキドキしましたね。
「彩花里」になったのでよけいに。うまいなあ。

まだまだ彩花里さんと人々とのお話をお聞かせいただきたいです。
彩花里さんについてももっと知りたーい、運動^^

926:Re: タイトルなし by TOM-F@管理人 on 2015/06/26 at 23:22:14 (コメント編集)

≫けいさん

うわぁ、追いつかれた(笑)
しかも、またフラグ立ったか、くそう。消しに行かねば。

十話すべてを読んでくださって、ありがとうございました。
第十会は、椿の落花を待ったり、落花の瞬間を愉しんだりという、彩花里の芸術家ならではの贅沢な時間の使い方を描きたかったので、それが伝わったのは嬉しいですね。
彩花里は、このお話では家元であることをしばし忘れて、椿の花と向かい合っています。で、椿の落花の瞬間に立ち会って、いろいろと気が付いたようです。
メイクシーンは、椿の落花と対をなすシーンですので、どきどきしていただけて良かったです。彼女は、花の前では普通の人であってはならないんですね。

なかなか更新ができないのですが、頑張ってまた書きたいと思っています。
そのときも、お付き合いいただければ嬉しいです。。

コメント、ありがとうございました。

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