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小説『この星空の向こうに』第2話サザンクロス・ジュエルボックス -Featuring『マンハッタンの日本人』Scriviamo!2015


八少女夕さん が、毎年の企画されているScriviamo! に、今年も参加させていただくことになった。

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八少女夕さんは、スイス在住のブロガーさんで、私がこのブログを始めてほどないころから交流させていただいている。
ヨーロピアンテイストの恋愛小説をお得意とされているが、深い思惟と幅広い知識をもとに書かれる小説は、いずれも魅力的な逸品ばかりである。現在は、中世のヨーロッパの深い森をモチーフにした架空世界で繰り広げられるロマンティックな物語「森の詩 Cantum Silvae - 貴婦人の十字架」と、現代のポルトガルのとある港町を舞台に古の血脈を持つ人々の人間模様を描く物語「Infante 323 黄金の枷」の長編二本を連載しながら、短編や掌編も書くという旺盛な創作力をお持ちだ。

今回も、去年に引き続き、八少女夕さんの小説「マンハッタンの日本人」シリーズとコラボさせていただいた。
ニューヨークはマンハッタンに暮らす、とある日本人女性の挫折と再生を描いたこの作品群は、昨年のScriviamo!2014から引き続いて、何人ものブロガーさんがコラボの対象に選び、今年のScriviamo!2015でもその人気に衰えが見えないという傑作小説だ。
今年は疾風怒濤の展開を見せた「マンハッタンの日本人」だったが、なんとなくオチが着いた感もあるところに、空気を読まずに殴りこみをかけてみた。

題して、『サザンクロス・ジュエルボックス』-Featuring『マンハッタンの日本人』

この作品は、拙作『この星空の向こうに -Star Observation Society 2nd Season-』の一作でもある。ここで、拙作の紹介を少々させていただく。


 『この星空の向こうに -Star Observation Society 2nd Season-』

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第2話のメインキャストは、ジョセフ・クロンカイトです。
ニューヨーク、コロンビア大学のジャーナリズム・スクールで春日綾乃の教師を勤めるジョセフ・クロンカイトは、CNNのニュースキャスターでもあります。
長期の海外出張から帰ったジョセフは、ひさしぶりに行きつけのダイナー『Cherry & Cherry』に顔を出しました。するとそこには、見知らぬ日本人女性のホールスタッフが働いていました。
ひょんなことからその女性と親しくなったジョセフは、彼女をある場所に誘い出しました。
この出会いは、ジョセフの人生にどのような影響を与えるのでしょう。
それでは、今夜の星空をお楽しみください。

 Sign02.サザンクロス・ジュエルボックス

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  月刊・Stella(ステルラ)2-3月合併号参加 小説・短編  stella white12

今回のテーマは、「落ちる」です。
何が、どう落ちるのかは、読んでのお楽しみということで(笑)

サブタイトルの「サザンクロス」は、いうまでもなく南十字星のことです。
作中にもプチ登場する春日綾乃を象徴するシグナス(はくちょう座)は、別の名前を北十字星(ノーザンクロス)といいます。それと対をなす南天の超有名な星座が、南十字座いわゆる南十字星(サザンクロス)です。日本のごく一部からしか見ることができない星座ですが、その名前だけはトロピカルな印象とともによく知られています。全天にある88の星座のなかで、もっとも小さい星座でもあります。
ご存知の方が多いと思いますが、宮沢賢治の有名な童話「銀河鉄道の夜」は、主人公のジョバンニと友人カムパネルラが、夜空を走る列車で北十字星から南十字星までを旅するお話です。
南十字座には、十字を描く四つの星とともに、暗黒星雲の「石炭袋(コールサック)」や、美しい輝きの星団「宝石箱(ジュエルボックス)」などがあります。とても美しい星座ですね。はぁ、一回、実物を見てみたいなぁ。

拙作の紹介は、以上だ。
さて、今回もまた押しかけコラボで、おまけにかなりの悪球を投げたにもかかわらず、八少女夕さんが企画の主旨に従って素晴らしい返掌編を書いてくださった。

 【小説】そよ風が吹く春の日に

悩みながらも健気に毎日を生きているヒロイン美穂の魅力が詰まった、素敵な掌編だ。短い執筆時間でこの作品を仕上げられる八少女夕さんの創作力には、まったくもって脱帽だ。
おかげさまで、今回も同時発表という形をとらせていただくことができた。
あらためて、お礼を申し上げたい。
八少女夕さん、ありがとうございました。またよろしくお願いしますね。
作中で使った、『When I fall in love』という曲は、トム・ハンクスとメグ・ライアンが演じた恋愛映画「めぐり逢えたら」のテーマ曲である。
拙作のクライマックスの舞台として使ったエンパイア・ステート・ビルは、この映画でも重要なシーンで使われている……らしい。すみません、白状します。この映画、観たことありません(爆)
作中ではセリーヌ・ディオンの歌唱のように書いているが、じつはクライブ・グリフィンとのデュエットになっている。

 
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コメント
816:こんばんは。 by 山西 サキ on 2015/02/11 at 19:11:11 (コメント編集)

あれえ~。こっちに持っていちゃいますか~。すごいなぁ。
ポールがグズグズしているうちに、ジョゼフのアタックが・・・。
でもこれは面白いです。美穂、モテモテですねぇ。羨ましい。
これがまた本人が日本人ですから(?)、どうにも上手く伝わらない。このもどかしさもまた最高です。挫折を経験した美穂が立ち上がれるきっかけをなかなか信じることや感じることが出来ない、というのはなんとなく分る気がします。ひどい目に遭いましたものね。でもこの美穂の生真面目さがなんだか良い方向に回り始めているのはとても嬉しいです。どうも本人がいまいち分ってないんですけど。絶対これ気があるでしょ?ジョセフ。それにこれ、どう見てもデートだよ。

あ、綾乃は相変わらず元気そう。突っかかってき方や振る舞いがもう美穂とはまったく対照的で、彼女は今育ちつつある日本人の新しい姿じゃないのかなと思います。でも、先生には完全にほうっておかれてる、可哀想に・・・って、全然そうは思わないんですけれど。彼女は強いです。ジョゼフの先生としての冷静な判断も的確なんでしょう。久しぶりに元気な姿を見れて嬉しかったです。美穂も別の意味で強いんですけれど。
でもジョセフ、変なところで間抜けですねぇ。
そしてこの設定、使えますね。

とても楽しかったです。

817:ニューヨークシーン by 大海彩洋 on 2015/02/11 at 22:38:53 (コメント編集)

入浴、じゃなくて、ニューヨークシーン、更新お疲れ様でした(*^_^*)
そうかぁ、サキさんも書いておられましたが、美穂、何だかモテていますね。やっぱりブランン・ポテトの効力? 将を射んとすればまず胃から、ってやつですね(ちが~う)。
ちょっとセンチメンタルになっている美穂ですが、すでに何かが動き出している、というようにTOM-Fさんが持って行こうとされているのが素敵だなぁと思いました。
あらら、綾乃はもうほったらかしですね。確かに放っておいても何とかなるし、何とかしますね、彼女の場合。それより胃袋(ジョゼフ)の方が問題です。美穂とポールはどうなるのか、美穂のセンチメンタルな気持ちはどうなっていくんだろうと思う間もなく、この場所で逞しく生きようという人の力強さが浮き彫りになっていましたね。それでこそマンハッタンだと思いました。
さて、美穂の選択も、周りの気持ちも、まだまだどうなるかは分からないけれど、色んな可能性を孕んだ雰囲気が読み取れて、とても素敵でした(*^_^*)

818:ありがとうございました by 八少女 夕 on 2015/02/12 at 05:09:46 (コメント編集)

今年も素晴らしい作品でのご参加ありがとうございました。

去年の登場から「いい男だわ〜」と注目していたジョセフにこういう形で競演していただけるなんて、光栄です。あ、「うっかりさん」でしたけれど、それまたチャームポイントですよね。

綾乃がいい味を出しています。ずっと若いし、生徒なのに全然負けていないし。この子弟の信頼関係も、これから楽しみです。このシリーズ、発表周期が年に一本というのは 残念です。もっと読みたいですから。次回は、スイスの星空かな?

もったいないほどのご紹介記事もですけれど、コラボのたびにどーんと海のような広い心でキャラを貸してくださるTOM-Fさんには感謝してもしきれません。

本当にありがとうございました。

819:Re: こんばんは。 by TOM-F@管理人 on 2015/02/13 at 10:13:23 (コメント編集)

> 山西サキ さん

だってねえ、あのままフェードアウトじゃあ、なんか寂しいじゃないですか。
もう一悶着くらいないと(笑)
ポールが居ないのをいいことに、ジョセフが暗躍しています。これでポールが帰ってきたりしたら、そりゃあもう愉快なことに。
美穂は、あまり器用な子じゃないみたいですので、ちょっと強引に連れ出しました。真面目でいい子なので、どんなカタチであれ幸せになってほしいなぁと思います。
え、デートに見えました? おっかしいなぁ、ただのお礼なんですけど。って、そんなわけないか(笑)

綾乃は、いつでも元気です。まあ、明るくて元気なのが取り柄みたいな子ですので。いつもの調子でお姉さんぶってますけど、さすがに智之とちがってジョセフは大人ですから。いまのところは、彼の掌の上でって感じですね。ただ、綾乃が「ノーザンクロス」で、ジョセフは「サザンクロス」ですから、いずれは・・・ですけど。
仕事をしているときのびしっという感じと、プライベートなときの間抜ぶりが、いいギャップになって面白いかなと思っています。幅というか、余白がある方が、いろいろと絡ませやすいですしね。

楽しんでいただけて、よかったです。
コメント、ありがとうございました。

820:Re: ニューヨークシーン by TOM-F@管理人 on 2015/02/13 at 10:14:18 (コメント編集)

> 大海彩洋さん

いっそのこと、入浴シーンも書けばよかった。マンハッタン温泉とか・・・ないか。
美穂は、なんかほっておけないんですよね。人様のキャラなので、余計なお世話なのは百も承知なんですけど。それだけコラボに向いた、魅力のある設定だったということでしょうね。
いや、胃袋攻撃は破壊力抜群ですよ。綾乃と詩織も、常套手段にしていましたからね。
本人がまだ冬にいるのに、周囲は春になっていて、素敵なことが起き始めている。そういう話が書きたかったので、そこを読みとっていただけて嬉しいです。
綾乃は、まあ、あんな子ですから放置しておいても、しぶとくやっていくでしょう。むしろ、困難に直面した方が喜びを感じるという、じつはドMな子ですから(笑)
私としては、ポールたちが帰ってくる、あるいは、ポールから連絡が来るとかあって、揉めてもらった方が面白いんですけど。さすがに、それじゃあ八少女夕さんも大変だと思うので、このままでもいいかなと。

コメント、ありがとうございました。

821:Re: ありがとうございました by TOM-F@管理人 on 2015/02/13 at 10:15:14 (コメント編集)

> 八少女夕さん

ジョセフ、いいオトコですか。そう言っていただけると、嬉しいですね。某大王みたいに黒くないし、某公爵みたいにワルでもなく、基本は真面目な大人の男という設定です。おまぬけは、おっしゃるとおり愛嬌ですね。こういう部分がある方が、いろいろと絡めやすいですし。
綾乃はもう桁違いに打たれ強い子なので、これからもいろいろと活躍させたいです。現実には、そんな子はおらんやろ~ですけど。八少女夕さんの予想通り、次に彼女が出てくるのは、スイスとオーストリアになりそうです。もちろん、アルバート&イズミ、そして人外魔境のお姫様とのカラミで。

今回も、ほんとうに楽しませてもらいました。
毎回、無理目な荒れ球ばかりなのに、うまく受け止めてくださる八少女夕さんの懐の深さに、感謝しています。だからまた安心して、甘えちゃうんですよね~。
今回は、こちらの筋書きをうまく拾って合わせてくださいましたけど、そのうち、キャラ同士の個性や価値観がガチでぶつかり合う、丁々発止なものも書いてみたいです。
また機会がありましたら、よろしくお願いします。
コメント、ありがとうございました。

P.S. おや、ウェスト・コーストでなにやら動きが(笑)

822:はじめまして by ポール・ブリッツ on 2015/02/26 at 17:53:21 (コメント編集)

揉め事をさらに大きくした張本人です(笑)

金もなければ権力もなく、しかも地の利すらないという絶望的な状況でまだじたばたしているポールくんに対して、クロンカイトさんがどういう行動に出るのか楽しみです。

はたして「シェルブールの雨傘」になるのか、「卒業」になるのか、いやはや……(^_^;)

823:Re: はじめまして by TOM-F@管理人 on 2015/02/26 at 20:44:21 (コメント編集)

はじめまして、ようこそ Court Cafe へ。
すみません、揉め事の発端を作った張本人です(笑)

いや、なんか「間男」みたいなことになってしまいまして、申し訳ありません。
「金」や「力」は、たぶんほとんど関係ないかも。ましてや、「地の利」なんて、無いに等しいですよ。ポールには、積み重ねてきた「時間」がありますからね。フラグ的に敗色濃厚なのは、むしろこちらの方かも。
というか、サンフランシスコでポールと美穂がいっしょにお店をやってる方が、イメージできちゃうんですよね(笑)

いちおう近日中に、ジョセフのプレゼンをアップします。そこで美穂がどちらを選ぶのか、それは神様(八少女夕さん)だけが知っている、というところですね。
まあ、どちらに転んでも、恨みっこナシということで。これからもよろしくお願いします。

コメント、ありがとうございました。

983: by けい on 2015/07/18 at 14:49:15

おお。一年越しのお話をほんの数日の間に読めてしまうなんて何と幸運な^^
しかも、甘~ぁいラブストーリー♪ セリーヌ・ディオンのデュエットものにメロメロ~^^
綾乃も元気そうで。一年といわず、また続編をよろしくお願いしますね。

コラボ物だったのですね。
いあ、夕さんのところでなにやら起こっていたのは存じていたのですが、あの時はTOM-Fさんのお話を知らなかったので、わけわからず(すみません・苦笑) 
やっとわけわかった(数ヶ月遅れ -_-;)

サザンクロス、うちからよく見えますよ。
是非遊びにいらしてくださいね。
成田から十数時間で来られます。えっと・・・^^

984:Re: タイトルなし by TOM-F@管理人 on 2015/07/18 at 23:45:44 (コメント編集)

≫けいさん

この作品はscriviamo! 2015参加作品でして、八少女夕さんのキャラである谷口美穂女史を取り巻く、男どもの右往左往を描いた作品群のひとつです。
作者も違うのに、ホント、よくあれだけ上手くまとまったものだと、今でも感心してしまいます。絡んで下さった皆さんのお力ですね。

基本、私は甘党ですので、こういうお話は多いです。
ジョセフの生い立ちを書くことで、美穂に上を向くことに気づいてもらおうとかエラそうなことを考えたんですけど……ただの甘々系のラブストーリーになってしまいました(笑)
で、このお話の先の先、それと別のお話を繋ぐエピソードを、妄想しています。妄想してはいるんですが、書く目処が立ちません(泣)
気長に、生ぬるく見守っていただければ、嬉しいです。

うわぁ、サザンクロス、見てみたいなぁ。南半球、遊びに行きたいなぁ。
そっか、成田から十数時間か……はっ、いかん、休みも資金もなかったんだったorz

コメント、ありがとうございました。

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