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小説『花心一会』 第九会「その、花の願いを」

 
 『花心一会』

 ひとりの客のために、一度きりの花を活ける、「花一会」。その奥義を持つ華道・花心流の若き家元と、その客人たちとの交流を描くスイート系ヒーリングノベル。

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     【素材画像】syuni ( Illust AC )

 クリスマスイブ、ミサの祭壇を飾るポインセチアを届けに教会を訪れた彩花里は、無心に祈りを捧げるひとり少女に出会う。
 その教会の神父と少女の、意外な関係を知らされた彩花里は……。

 第九会 「その、花の願いを」

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このブログにいらっしゃったみなさん、メリークリスマス。
聖夜にちなんだお話を書こうと思い立ってから、ほとんど無我夢中で書きあげました。なんとか間に合った~。

最初にお断りしておきます。
今回のお話には、不快感を抱かれる方がいらっしゃると思います。
もしあなたが禁忌の恋愛関係を許容できない立場や価値観の方でしたら、お読みにならないでください。今回は、そういうお話です。

お話の舞台になったのは、彩花里が住んでいる青山に建っているという設定の架空の教会ですが、モデルになった教会は実在しています。
宇都宮市にある、松が峰教会です。

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大谷石でできた、とても見事な教会です。
私はかつて宇都宮に住んでいたことがあり、友人の結婚式などでこの教会にも何度か足を運んだことがあります。当時はその価値に気付いていなかったのですが、あらためて見るとすごく貴重なものだったんだなと思いました。

さて、本編ですが……。
まあ、いろいろとつっこみどころは満載ですね。
誤解なきように申し添えておきますが、けして宗教の戒律や法律の規定をないがしろにしたり否定することを推奨しているものではありません。
あくまでも小説(創作)ですから、こういう「願い」の成就があってもいいんじゃないかなとか、クリスマスイブにはこんなささやかな奇蹟があってもいいんじゃないかなとか、そんな思いをお話にしたものです。


さて、今月のお花は、ポインセチアです。
ジャストタイミング、でしょ(笑)

一度見たら忘れられないくらい、インパクトのあるお花ですよね。ご存知だと思いますが、あの赤い部分は花ではなくて葉っぱの一部です。花の本体は、真ん中のちっちゃい黄色の部分ですね。

ポインセチアという名前は、原産国のメキシコで「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれていたこの花を、アメリカに持ち帰って広めたJ・R・ポインセットという人物にちなんだものだそうです。

クリスマスを彩る花として定着したのは、ポインセチアの葉が赤と緑で樹液が白いことから、キリストの流した血の色の赤、永遠の命や愛を表す常緑樹(エバーグリーン)の緑、そして純潔の白が揃っているというのが理由だそうです。

ポインセチアの花言葉は、『祝福』『聖なる願い』『聖夜』『私の心は燃えている』で、こちらもクリスマスにぴったりですよね。作中でもとりあげたとおり、白いポインセチアには、『あなたの祝福を祈る』という花言葉がつけられているそうです。

以上、今回のどうでもいいお話でした。

小説の投稿は、年内はこれが最後になると思います。
今年もつたない作品におつきあいいただいて、ほんとうにありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。
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コメント
774:メリークリスマス! by 八少女 夕 on 2014/12/25 at 04:16:26 (コメント編集)

こんばんは。

いやあ、全然不快もへったくれもないですよ、TOM-Fさん。彼が職業を変えればいいだけじゃないですか。(身もふたもない)

今ヨーロッパをはじめ、カトリックの世界で問題になっている「やばい」話に較べたら、なんて清らかな神父さんなんでしょう! 

そうか、白いポインセチアの花言葉は「祝福」なんですね。クリスマスらしい、でも、浮ついていない、さすがTOM-Fさんらしいお話でした。

でも、彩花里、また、人のために頑張っていますが、このクリスマスも朝顔の君なのかな……。

775:Re: メリークリスマス! by TOM-F@管理人 on 2014/12/25 at 19:06:32 (コメント編集)

> 八少女夕さん

八少女夕さんなら、純粋に物語として楽しんでいただけるだろうなとは思っていました。
そうなんですよね、仕事を変えればいいと。それに、改宗して牧師になれば、妻帯できますしね。
もっとも、日本だと法律にひっかかるので、あのふたりは正式な結婚はできませんけど。それを言うなら、未婚者が未成年者を養子にすることもできないわけで……。まあ、これ小説ですから、そこらへんはスルーということで(笑)

カトリックの神父さん、「やばい」ことしてる人がけっこういますよね。独身でないといけないという制度が無理なんじゃ、と思っちゃいますけど。どうなんでしょ。

彩花里は今日、「お一人様」でクリスマスを迎えています。聖誕祭には花心流の行事はないので、新年を迎える準備をはじめているはずです。たぶん、来年も「朝顔の姫君」状態が続くでしょうね。男性ファンのみなさん、ご安心くださいね……って、いないか(笑)

コメント、ありがとうございました。

776:こんばんは~。 by 山西 サキ on 2014/12/25 at 20:34:25 (コメント編集)

いやぁ、驚きです。
やはりTOM-Fさんとは波長が合うところがあるんだなぁ。という感想を持ってしまいました。
理由はいずれ明らかになりますが、それまでTOM-Fさん、サキのこのコメントを覚えておいてくださいね。お願いします。

彰人と愛理の関係は養父と養子なんですよね。不確かな情報ソースなんですが、日本の法律ではこの場合、たとえ関係を解消しても結婚できなかったんじゃないかと思うのです。
この愛がどういう結末を迎えるのかが分からない段階で余計なおせっかいですが、ちょっと気になってしまいました。
あ、やっぱりそうですね。夕さんへのコメ返を読ませていただきました。
それがちょこっとこっちの事情にかかわってきますので、確認できて良かったです。
でもこれは物語、スルーということで……

クリスマスにふさわしいとはあまり言えない内容でしたが、サキはこのお話、とても好きです。教会で若い女性が祈る姿は(先日サキも使いましたが)とても場面として素敵なので、ここからスタートして禁断の愛へと持って行く展開、すこしドキドキしますよね。でも毎回花言葉にかけて実にスマートに結末へ持って行かれるなぁ…と感心しています。
白いポインセチアってあるんですね。また雪とこの花言葉を上手くかけてあるなぁ。
クリスマスをイメージするポインセチアのSS、ありがとうございました。

777:Re: こんばんは~。 by TOM-F@管理人 on 2014/12/27 at 00:59:41 (コメント編集)

> 山西サキさん

そうですよね、ほんとうにサキさんとは波長が合うような気がします。興味というか指向が似ているんですよね。なんかちょっと嬉しいです。
お、なにやらわくわくするお話が。これは楽しみにお待ちしなくては。

はい、現代の日本では、あの二人は正式には結婚できません。まあ、そのまえにどうやって養子にしたんだろう、という疑問もありますけど。ま、そこはスルーで(笑)

さいしょに思いついたのは、もっとハートフルなお話だったんですけど、それがなぜこんなことに……。でも、気に入っていただけて良かったです。

教会(聖堂)と少女という組み合わせは、私のなかでは定番でして、これからもよく使うパターンだと思います。禁断の愛、そこにある背徳感が、たまりませんよね。
今回は花言葉と物語が、うまいことシンクロしてくれました。ほっとしています。

ポインセチアといえば赤ですけど、白やピンクのものもあるんですよ。ちょっと違和感ありますけどね。

コメント、ありがとうございました。

778:きっと…… by 大海彩洋 on 2014/12/28 at 00:59:03 (コメント編集)

正式に養子の届けを出していないに違いない……引き取ってるだけで。なんて、都合がいいでしょうか? う~ん。何でそんな面倒くさい法律があるのかしら? ま、事実婚でいいのかも?(と、あくまでもくっつける)
私も最初は夕さんと同じく、それは仕事を……って単純に思っていました。でも、物語ですものね。そんな身もふたもないことを言ってはいけない……
この切なさを十分に楽しんだ上で、やっぱりこの恋が実ったらいいなぁと思った次第でして。
うちにもカソリックの聖職者がおりますが、いずれ還俗して?嫁取りをします。夕さんがおっしゃる通りに、彼が職業を変えれば、って話です^^; 私って単純なのかしら。でも、敬虔であればあるほど、けじめはつけようとするのかもしれませんね。
今回、赤い加賀友禅、というのが少し意外でした。彩花里にしては派手め? 赤の色合いの問題かしら。加賀友禅の赤ってあまりくっきりとした派手な色じゃないし。あるいはクリスマスだから? でも、教会に彼女の赤い着物姿ってのはずいぶんと映えるんだろうなぁ。ポンセチアと合わせたのかしら。
いや、クリスマスどころじゃなく、きっと年始の準備で忙しいんですよね。
今度はお正月の物語かしら。
また新しい年の彩花里を楽しみにしていますね(*^_^*)

779:再登場です by 八少女 夕 on 2014/12/28 at 22:33:59 (コメント編集)

なんか養子の件で盛り上がっているので。

わりと最近この記事を読んだんですよ。
http://www.cyzowoman.com/2014/02/post_11202.html
特別養子には独身では出来ないので、普通養子ってことですよね。ってことは、実質的に「疑似結婚制度」として利用している人があるぐらいだから、氣にしなくていいのでは? って、お話でした。いや、紫の上として引き取ったわけじゃないでしょうけれど。

780:Re: きっと…… by TOM-F@管理人 on 2014/12/28 at 23:01:37 (コメント編集)

> 大海彩洋さん

設定では、彰人は愛理を正式に養女にしています。じつはそっちもけっこうハードルが高くて、たぶん事実上不可能だと思いますが。なので、このままではこのふたりは絶対に結ばれません。
じゃあ、このあとどうなるのか。彰人は聖職者のままで、愛理もまた神に仕える身になって、清らかな関係を続けて行く。これは、ちょっと萌える展開ですね。あるいは、八少女夕さんがおっしゃったように、彰人が職業を変えて、愛理と事実婚の関係になる。こっちは義理とはいえ父娘が夫婦になるという、背徳感あふれる展開ですね。どちらになるかは、もう、おわかりのことと思います。彰人はあのとき、許されたことに対して「感謝します」と答えたのですから。

カトリックの聖職者も、そのまま家族を持てるようになればいいのに、と思います。現代においては、むしろその方が「真面目」に聖職を全うしそうな気がするのですが。どうでしょうか > フランシスコ教皇猊下

彩花里の衣装、気づいていただけましたか。
あれ、じつはサンタクロースのイメージなんですよ。赤の和服に、白のケープで。あの二人に幸せな未来というプレゼントを届けた、そんなところでしょうか。てか、あの子、せっかくのクリスマスイブなのに他人の恋の世話を焼くとか、なにやってるんでしょうねぇ、ほんとに(笑)

コメント、ありがとうございました。

781:Re: 再登場です by TOM-F@管理人 on 2014/12/28 at 23:41:37 (コメント編集)

> 八少女夕さん

情報提供ありがとうございます。ふむふむ、そういう「利用」方法もあったのか。みんな、よく思いつくなぁ。これはちょっと勉強になりました。
コメントをいただいた皆さんがこの話題に触れて下さって、ちょっと嬉しいです。やはり興味を持たれるんですね、こういうの。

そうです、彰人と愛理も、普通養子の関係です。愛理は未成年者ですから、養子縁組には家庭裁判所の許可がいるわけですが、未婚男性が未成年の女子を養子にするというのは、なかなか許可が出ないそうです。理由は、あえて言わなくてもわかりますよね。彰人はすでに聖職者になっていましたので、そういうことも考慮されて、レアケースとして許可されたということにしています。まあ、そこは法律のシロウトが書いた「小説」ですから、専門家の皆さんはツッコミ入れないように(笑)

そんなわけで、彰人としては「紫の上」として引き取らなかっただけに、かえって悩みも深いわけですね。世間からは、やはりそうか、というふうに思われたり謗られたりしますからね。それじゃ愛理もかわいそうだと。
でも、愛理の方は、そんなこと気にしていません。大好きな彰人といっしょになれれば、それだけでいいのです。世間がどう見ようが関係ない。このお話の唯一の「救い」は、愛理の方が望んだ、というところにあります。
うむむ、やはり「きれいごと」だなぁ。ま、そういうのが好きな作者だからということで。

再度のコメント、ほんとうにありがとうございました。

922: by けい on 2015/06/24 at 17:51:55

お話が・・・まだ先に続くような感じですね。
禁断の何? と思ったらそういうことでしたか。
いろいろな親子の形があって、いろいろな愛の形もあるので、やりくりできるのであればそれで良いのではと思います。
彩花里の立ち位置としては、見ちった感もありますが、さすが、うまくまとめましたね。
って、TOM-Fさんがね^^

924:Re: タイトルなし by TOM-F@管理人 on 2015/06/25 at 10:53:16 (コメント編集)

≫けいさん

コメントの返事が遅くなり、申し訳ありません。

あのラストシーンから始まる物語、ありますね。むしろ、そっちがメインなんでしょうね。
私はどうも「禁断の関係」ってのを書くのが好きみたいでして。でも、ああいう関係が許せないという信条の方もいらっしゃると思って、ちょっとおおげさに前置きしちゃいましたが、それほど大変なものでもなかったかな(笑)
ま、結局は当人同士がそれでよければ、いいんですよね。
彩花里、「家政婦は見た」的な立ち位置ですが……今回もまた、世話焼きでした。

コメント、ありがとうございました。

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