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『花心一会』 第八会 その花が結ぶものは

 
 『花心一会』

 ひとりの客のために、一度きりの花を活ける、「花一会」。その奥義を持つ華道・花心流の若き家元と、その客人たちとの交流を描くスイート系ヒーリングノベル。

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     【素材画像】syuni ( Illust AC )

 第八会 「その、花が結ぶものは」

 彩花里は、菊花展でひとりの女性と知り合う。
 還暦を迎えたその女性は、家族と離れてひとり暮らしをしているという。彩花里はその女性を、菊の節句のお祝いに招待することにした。
 旧暦の重陽の日、庵にやってきたその女性を、彩花里は意外な趣向でもてなす。その真意は……。


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今回は、彩花里のおばあちゃん孝行話です。なんちゃって、ですけど(謎)。
一ヶ月遅れの敬老の日ネタじゃん、というツッコミはナシでお願いします。いろいろとオトナの事情がありまして(笑)
オマケがわりに、本作の設定のクリティカルなカミングアウトも、さらりと入れておきました。
はい、花心流家元と水無瀬家家督は●●ではないということです。いえ、別にそういう掟とかじゃなく、たまたまそうなっただけなんですけどね。ちなみに、歴代の家元はすべて、法的には○○のままだという裏設定もあります。彩花里、かわいそうに。あ、だから「朝顔の姫君」と言われたときに、拗ねてたのか。なるほど(爆)

さて、今月のお花は、菊です。
ちょうどシーズンで、私の勤務先がある某私鉄の駅前広場でも、ささやかな菊花展が開催されています。のぞいて見ましたが、咲きそろった菊の花から清らかな香りがして、不思議と厳かな気分になりました。

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菊は桜とともに、日本を代表あるいは象徴する花だとされています。
皇室の御紋である「十六八重表菊紋」は、菊の花をお好みになられた後鳥羽上皇が、お印として衣服や調度品に菊の文様を使われたことから始まったと言われています。

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先日、秋の叙勲がありましたが、最高位の勲章は「菊花章(大勲位菊花章)」といって、授章されるのは皇族や総理大臣に各国元首くらいという、とんでもない高位の勲章です。くれぐれも、菊花賞とお間違えなきように(笑)

菊は奈良時代に中国から薬用としてもたらされた植物ですが、食用にもなることから広く栽培されるようになったようです。
平安時代には、重陽の節句を「菊の節句」と呼んで、菊酒を飲み、栗などの秋の実りを食べて祝ったのだとか。雛人形を飾る「後の雛」という風習や、菊の露を吸わせた綿でからだを清める「被せ綿」という風習もあったらしいです。風雅なことですね。

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菊といえば、お供えの花という印象がありますが、そういう風習になったのは明治以降のことだそうです。栽培しやすく、日持ちがすること、清らかな香りがすること、そしてなにより高貴な印象があることから、大切な儀式や式典に使われるようになり、それがそのままお供えの花として定着していったのだとか。

ちなみに、菊の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」だそうです。なんとも色気のないことで(笑)

以上、今回のどうでもいいお話でした。

※画像はすべてネットでの拾い物です。
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コメント
736:こんばんは by 八少女 夕 on 2014/11/07 at 01:15:47 (コメント編集)

おお、今回もハートフルなお話でしたね。

もっとも今回のは、彩花里がというよりは、もともと娘さんとお孫さんが発案して、なんですよね。きっと篤子さんも、言われて嫌々祝ってくれるよりも、その方が嬉しかったでしょうね。

今回も「後の雛」など、色々と勉強になりました。そうか。女性の幸せに年は関係ありませんよね。って、男性もだけれど。そして、お料理もおいしそうだなあ。菊の花のおひたしって、風流だこと!

ところで、菊花といったら「菊花賞」しかでてこないですよ〜。庶民ですもの。

あと、こっちのページで引っかかったのは、○○とは、もしかして「独○」? それに「朝顔の姫君」はきついかも……。

と、いうわけで、次回も楽しみにしています!

P.S. 最後にちょっとだけ氣になったことを……。裾に模様がある場合は色無地ではなくて付下じゃないかな〜。

737:う~ん by 大海彩洋 on 2014/11/07 at 18:42:39 (コメント編集)

毎回、このシリーズを拝読すると、心が洗われます。とういうよりも、最近私って殺伐としてないかって反省したりして。
以前お茶を習っていた時には、忙しくてもその時間だけは風雅な世界にひたれて、心を無にできたので、とても意味のある時間だったなぁと思い出しました。いまや……(遠い目)
でも、こうして彩花里のお話を拝読すると、その時間を取り戻せたような気がして、ホッとします。
今回も本当に穏やかに暖かいお話で、しかも、私も「菊の節句」に雛人形ってそういえば昔聞いたことがあったけれど、中身をよく分かっていませんでしたので、勉強になりました。さすがTOM-Fさん。平安時代のことはTOM-Fさんに聞け、的な。
で、○○……なるほど、○身ね。ふむ。で、朝顔の君、と。

時々こうして心を洗ってくださいませ、彩花里さん。何しろ、私ったら、もう最近、心がドロドロで~と悩み相談をしてコメントを終わります(*^_^*)
素敵なお話、ありがとうございました!!

738:Re: こんばんは by TOM-F@管理人 on 2014/11/07 at 20:31:52 (コメント編集)

> 八少女夕さん

はい、ヒーリング小説ですので。
彩花里、はじめのうちはお弟子さんから頼まれて、という感じだったのでしょうけど、途中からは、自分もはまってましたね。可愛いヤツ(笑) 結局、いちばん得をしたのは篤子ですね。

「後の雛」は、私も知らなかったことで、たまたま調べているうちに見つけたものです。雛人形の虫干しも兼ねた行事らしいのですが、今年もまた無事に実りの秋を迎えられた、という「幸せ」を確認する意味もあるのかな、と思います。
食用菊は、酢の物も美味しいですよね。どっちにしようか迷ったのですが、まあ、お皿に盛るならおひたしかなと。

はい、「○身」ですよ~。って、これじゃ伏字の意味ないじゃん(笑)
ジンクスみたいなものなんですけどね、でも「朝顔の姫君」と呼ばれたら、穏やかじゃないですよね。

ご指摘、ありがとうございます。
そうですね、あらためて調べてみたら、私がイメージしていた着物は付下げでしたので、さっそく書き直しました。それにしても、和装の奥は深い。迷い込んだら、出られなくなりそうです(笑)

コメント、ありがとうございました。

739:Re: う~ん by TOM-F@管理人 on 2014/11/07 at 20:32:43 (コメント編集)

> 大海彩洋さん

私も華道と茶道をちょっとかじったことがありますが、花を活けているときとかお茶をいただいているときって、日常を離れたひとときを過ごせますよね。ほんとうに、ありがたい時間だったと思います。
「後の雛」、菊の節句に雛飾りをするのは、このお話を書くために調べ物をするまで全く知りませんでした。自分自身が、いい勉強になったなと思っています。「書くこと」って「学ぶこと」に通じているんですね。

ええ、「独○」です(だから伏字の意味がないって)。で、「朝顔の君」と呼ばれて拗ねるとか、彩花里まだまだ修行が足りません(笑)

仕事や生活でいろいろあると、なんか気持ちが荒んできますよね。心がドロドロって、私もよくそうなります。でも、不思議とそういうときって、なんか綺麗なモノが書けたりするんですよね。で、自分の書いたものを読んで自己満足してたりという、お目出度いヤツだったりします。
あと、美味しいスイーツとか、綺麗な風景とか、お気に入りの音楽やアニメとか、そういうちょっとした「いいこと」を見つけると、それでプチ幸せ気分になれます。大海彩洋さんの記事や小説、ブロともの皆さんの記事なんかも、そのひとつですね。こうして交流させていただくのも、いい気分転換になりますし。
まあ、まったりのんびり、いきましょう。

拍手コメントとこちらのコメント、ありがとうございました。

740:こんばんは。 by 山西 サキ on 2014/11/08 at 18:50:59 (コメント編集)

素敵なお話しでした。
TOM-Fさんはこういう方面の知識も豊富ですね。
調べて書いてらっしゃるにしても、センスが必要だと思うんですよね。
センスが無ければここまで素敵な表現は出来ないですよ。
サキでは和服はもちろんのこと、茶室の設えとか、まったくお話にならないと思います。
やっぱりTOM-Fさんは謎の人です。
和のテイストを頭の中に思い浮かべ組み合わせて情景を空想すると、心がホッと落ち着きます。
そしてこの雰囲気の中でさりげなく行われるサプライズ、ああ、やっぱりとは思いましたが、とても温かくて嬉しくなりました。

三人のあいだに血の繋がりは無いんですか?
ふ~ん??

741:Re: こんばんは。 by TOM-F@管理人 on 2014/11/10 at 00:57:06 (コメント編集)

> 山西サキさん

褒めていただいて嬉しいのですが、ほんとに付け焼刃的な知識でして、専門家が読んだら「けっ」っていわれそうで、内心びくびくしています(笑)
とはいえ、サキさんに褒めていただけると、また次もがんばろうと思えるので、いつもありがたいなぁと思っています。

そうですね、私は若いころから、日本庭園や茶室にすごく惹かれていまして、それが高じて茶道をちょっとだけかじったことがあります。極論すれば、お茶を入れてもらってお菓子と一緒にいただく、ようするに喫茶店でケーキセットをいただくのと大差ないのですが、みょうに落ち着くんですよね。
やはり、私たち日本人のDNAのなかに、なにかが組み込まれているんでしょうか。

今回は、わりとわかりやすいお話だったと思います。白状すると、けっこうネタ切れでして(爆)
それと、例のカミングアウトですが、祖母、母、子という親子関係にはありますが、三人とも血縁はないという設定です。とはいえ、それが物語の前面にでてくることはないと思います。隠し味程度のつもりです。

コメント、ありがとうございました。

921: by けい on 2015/06/23 at 18:28:56

またまた素敵な出逢いとおもてなしのお話でしたね。
サプライズ、好きなんです。泣けるぅ~。

親子三代が一同に会するって、凄いことだと思うんです。
まさに今でなくては、という感じですね。
そういうことにさらりと手を差し伸べてくれる彩花里さんがスマートです。
この先、彼女自身について語られることはあるのでしょうか。

923:Re: タイトルなし by TOM-F@管理人 on 2015/06/25 at 10:52:25 (コメント編集)

≫けいさん

コメントの返事が遅くなり、申し訳ありません。

このお話は、ちょっとベタな展開だったかな~と心配していたので、喜んでもらえて安心しました。
そうですよね、現実ではあまりないかなぁと思いますし。
住んでいる場所が離れているととくに、こういう機会でもないとなかなかね。
彩花里は他人の世話ばっかりやいている子でして、彼女自身のことは残念ながらあまり語られることはない予定です……不憫なヒロイン(笑)

コメント、ありがとうございました。

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