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彼らと彼女たちの事情(麗しのキャラクターの話)

ブロともの八少女夕さんが、自作小説のキャラクターの容姿についてのあれこれを記事にしておられたので、私も便乗……もとい、共感してやってみようと思う。

基本的に、私の小説に登場する主役キャラたちはほぼすべて、男性ならイケメン、女性なら美少女である。しかも、容姿の描写をくどいくらいに繰り返して、その美貌を印象付けている。

たとえば、「妹背の桜」の主人公である風花王子は「少女と見まがう」美男子であり、ヒロインである衣通桜王女は人々の度肝を抜く「人ならざるものを思わせる」美貌だった。
また、「フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス」の主人公マイケルとヒロインのエミリーは、映画俳優顔負けの美男美女カップルであり、エミリーは「絶世の美少女」であることを自負する始末である。
この二作品に共通するのは、ヒロインの美貌そのものに意味があるということだ。
「妹背の桜」は、日本三大美女のひとりである衣通姫(衣通郎姫)を扱った小説であり、設定上、相方の王子も同様の美貌を持っている必要があった。
「フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス」も、とある伝説的美女をモチーフにした小説であるが、こちらはヒロインとのつりあいを考えてそういう設定になった。

「あの日、星空の下で」の春日綾乃は、学年トップの成績と二桁の男子から告白を受けるくらいの「愛らしさ」の持ち主という設定だし、観月詩織は、エキセントリックな外見とともに、中学生の頃から男子が「アクセサリー」にしたいと思うくらいの美少女という設定だ。しかも、料理や製菓が得意で、主人公に度々、手料理や手作りの菓子をご馳走している。主人公の智之は、視点人物でもあるので外見の描写はないが、あまりぱっとしない男子高校生という設定だ。

「花心一会」のヒロイン水無瀬彩花里は、長い黒髪と和装が似合う典型的な大和撫子タイプで、美しいというよりは相手や周囲の人を安心させたり和ませたりする、いわゆる癒し系だ。ただし、その気になれば、相手に困らない程度の容姿ではある。

作品毎の事情はあるにせよ、私の描くキャラが美麗であることには、大きく分けて二つの理由がある。

ひとつは、私の小説の特徴を現しているということである。
あちこちで語ってきたが、私の小説に共通する特徴は、書かれている内容が「綺麗ごと」だということである。
舞台、背景、物語、テーマ、そのいずれにおいても、どこか絵空事的な美麗さを追求してしまうクセがある。それは、現実の自分には手が届かない、カッコ良さや美しさである。例えるなら、古き良き時代の映画、「ローマの休日」や「カサブランカ」の世界なのである。だから、登場する人物たちも必然的に、誰もが共感や同調を得られる現実的で等身大の人物ではなくなっているというわけだ。

とはいえ、そんな作風だからと言って外見が見目麗しいことが必要なのかと問われれば、正直なところ答えに窮する。相応の魅力を持った人物であればいいのであって、その外見はさほど重要ではないはずなのである。
そこで、ふたつ目の理由が出てくる。
それは、私の小説がすべて映像化されることを前提に書かれているからである。……いや、それだけの出来栄えだという意味ではなく、常に映像をイメージしながら書いているという意味である。だから、主人公やヒロインには、どうしても映像栄えのする美男美女を思い浮かべてしまうのだ。

なんだかんだ書いてきたが、結局のところ、私の小説が自己満足の域を脱していないということに、あらためて思い至った。うむむ、残念(笑)

最後になったが、つまらない話にここまでお付き合いくださった暇人のア・ナ・タ、是非、上記の小説もご一読願いたい。
それから、絵心のある方、もしよかったらウチの子たちを描いてくださると大変ありがたい。なにしろ、私が描くと“へのへのもへじ”以下なのだ。
ちゃっかりした宣伝と、あつかましいお願いをしたところで、今日の記事はオシマイである。
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コメント
600:こんばんは♪ by 宮樹弓子 on 2014/06/04 at 21:06:18 (コメント編集)

こちらではお久しぶりです~! いつもお世話になっております、宮樹です。
興味ぶかいお話ですね。
キャラクターの容姿にこだわる同志としてはめちゃくちゃ共感しちゃいます。
容姿端麗は正義です。うつくしすぎるものは罪かもしれませんが、それは神のくださった贈り物です(電波系)。
小説は想像しながら読みたいので、美男美女ってすてきだと思います。
わたしとしては、マイケルとエミリーが美男美女でよかったです(^o^) 想像するのも楽しいですから!

昔の映画ってよいですよね。
いまのスターとはまた違う魅力にあふれている気がします。
どこか夢のようというか、ファンタジックというか……。
TOM-Fさんのおっしゃる「どこか絵空事的な美麗さ」なのでしょうね。
会いに行けるアイドルも魅力的ですが、決して手に入らない最上の、極上の美にはまた格別の煌めきがあります。
夜空の星なり月なりを掴みたくなるように、憧れを抱かずにはいられません。

最後になりましたが、拙サイトにリンクを貼ってくださり、ありがとうございます!
ありがたく、ものすごく嬉しいです。
どうぞこれからも仲良くしてやってください(*´▽`*)

601: by つるけいこ on 2014/06/04 at 22:17:48

おおお、なんか記事が増えてる~!
これ面白いですね。そんな風な視点から考えたことはありませんでした。わたしもこれやりたいなあ。
TOM-Fさんの小説の魅力のひとつは、ヒロインですよね! どの作品のヒロインも容姿、中身共に魅力的です。
確かにみんな容姿端麗ですよね~。こうして見ると、智之が一番凡人?(笑)
美男美女が多い理由、なるほどな~と思いました。すごく納得!
泥臭くて、リアリティのある小説も好きですけど、TOM-Fさんの「絵空事のような」小説も夢があって好きです!

602:おや〜 by 八少女 夕 on 2014/06/05 at 04:08:22 (コメント編集)

私のあの記事に、こんなにみなさんが反応してくださるとは。なんだか嬉しいなあ〜。

そうそう。TOM-Fさんの子たちは、みんな麗しいし、それでいいんですよ。だって、そういうお話ですもの。あれがエミリーとマイケルがピカデリー・サーカスで出会って、お茶しているだけの話だと「はいはい」になりますが、二人とも職務優先ですし。「妹背の桜」は言わずもがな。

映像化をイメージするとなると、やっぱりそれなりの容姿であってほしいですよね。智之ちゃんも、かなり格好よく変わりそうです。

そういえば、私の書いているもの、「現実の自分には届かないカッコ良さや美しさ」じゃないんですよね。どちらかというと「頑張っても報われない現実」だの「手の届かない理想を諦める」だの、暗くて救いのないものがベースになっているかも。だから主役に美男美女を配置できないのか。う〜む、一皮むけたかも。

便乗して遊んでくださり、ありがとうございました。

603:Re: こんばんは♪ by TOM-F@管理人 on 2014/06/06 at 01:11:45 (コメント編集)

> 宮樹弓子さん

おお、こちらにおいで下さいましたか。嬉しいです。
宮樹さんも、キャラの容姿にはこだわりをお持ちだし、イラストも描かれるので、こだわり方がリアルですよね。
キャラの容姿がテーマに直結していないのなら、どうでもいいことになってしまうんですけど、どっちでもいいのなら美男美女の方がいいかなぁ。はい、容姿端麗は正義です(キリッ) 神がそのように御作りになったものを、人間の都合で変えてはいけません(電波、きましたっ)

昔の映画って、ストーリーに夢があったように思います。それに、出演者が魅力的ですよね。イングリッド・バーグマンやオードリー・ヘップバーン、まさに銀幕のスターです。彼女たちには遠く及ばずとも、自分の描くヒロインもまた輝いていてほしいものです。

リンク、勝手に貼らせていただきました。バナーが素敵ですよね。
こちらでも、よろしくお願いします。
コメント、ありがとうございました。

604:Re: タイトルなし by TOM-F@管理人 on 2014/06/06 at 01:12:35 (コメント編集)

> つるけいこ さん

面白かったですか? よかったぁ。
バトンではないですが、よろしければお持ち帰りください。

ウチの子たちのこと、気に入って下さって嬉しいです。人間好きのつるけいこさんに魅力的だと言っていただけるとは、これはちょっと自慢できそうですね。でもいろいろ言い訳めいたことを書いていますが、単純に言えば、容姿端麗なキャラが好きだというだけのことなんですけどね(笑)
確かに智之は、風花やマイケルに比べたら、良くも悪くも平凡な男の子ですね。あれでよくヒロインたちから愛想をつかされなかったものだと、我ながら驚いています(爆)
そうですね、いろんな小説があっていいのですよね。なんだか、モチベーションが上がってきました。よし、これからも「綺麗な絵空事」小説を書いていくぞ。

コメント、ありがとうございました。

605:Re: おや〜 by TOM-F@管理人 on 2014/06/06 at 01:13:20 (コメント編集)

> 八少女夕さん

あの記事、とても興味深かったです。
たんなるキャラクター論ではなく、創作のポリシーみたいなものも書かれていますよね。自分で記事にしていて、あらためてキャラや作品と向き合えたような気がして楽しかったです。
ウチの子たちは生身の人間っぽくないところがあるので、キャラとしてどうかなぁと思っていましたが、それでいい、というお言葉をいただけてほっとしました。
えへへ、映像化はですね、やっぱり物書きの端くれとしては、ひとつの夢なんですよね。智之、どんな男の子になるんだろ。見てみたいなぁ。

八少女夕さんの小説って、血肉の通った生身の人間が、現実的な人生を送るという作品が多いですよね。「樋水龍神縁起」はちょっとファンタジーっぽいですけど、出てくる人々はリアルにいそうなタイプだし。そこが多くの読者の共感を集められ魅力なんだろうな、と思います。

コメント、ありがとうございました。

610:すっかり by 大海彩洋 on 2014/06/15 at 11:47:14 (コメント編集)

自分の中ではこちらの記事にコメントを書いた気持ちでおりましたが、まだだった……なので、今更みたいにコメントです。

まずですね、こちらを拝読してわかったこと!
TOM-Fさんはやっぱりヒロインにこだわりがあるんですね。何だか、宮崎駿監督の描く少女を見ると、いや、そんな乙女はおらんで~っていつも思うのに、作品に惹きつけられるというパターンで、ちょっと現実離れしていても、作品の面白さは主人公の見栄えだけでは決まらない(小説でも)ということなんですよね。いえ、TOM-Fさんの作品は現実離れしているわけではないんです。それは、きっと物語の流れがちゃんと「あり得る」世界観の中に置かれているから。
美少女だよ、って書かれていても、小説の場合はそのことよりも、キャラとして際立っているかどうかを他の部分(性格とか行動とか)に求めているので、あまり気にならないのです。
TOM-Fさんのヒロインたちは、顔かたちも際立っていると思いますが、何よりキャラとしての輪郭がはっきりしています。こういうの、やっぱり羨ましいです。私の場合は何だか輪郭がボケやすい……

書く時は、美男美女を思い浮かべる……これは分かります! 何より楽しく書かなければ意味がありませんものね(^^)
そして、TOM-Fさんの場合、その美しさがストーリーにちゃんと生きているので、そこが魅力になっています(^^)

611:Re: すっかり by TOM-F@管理人 on 2014/06/16 at 21:36:49 (コメント編集)

> 大海彩洋さん

ヒロインへのこだわりは、かなり強いですね。
もちろん、男性の主人公にもいろいろと詰め込んでいますが、ヒロインへのそれに比べれば、平日昼間の大阪環状線とラッシュ時の山手線くらいの違いがありそうです……わかりにくい比喩でスミマセン。
宮崎駿氏の描く少女の変遷は、興味深いものがありますね。ヒロインと作品の世界観がいちばんマッチしているのは、やはり「風の谷のナウシカ」だろうと思います。ナウシカは、いつかは越えたい壁ですね、って高い壁やなぁ(笑)

いやぁ、私の小説って、現実的なように見えて、じつはありえないくらいの綺麗ごとを並べているんですよね。でも、「あり得る世界観」というのは、狙っている部分でもありますので、嬉しいです。
大海彩洋さんをはじめ、みなさんの書かれる小説を読むたびに、私ってストーリーメイクが下手だなぁといつも思います。ビジュアルというか映像としてのイメージばかりを書き連ねているので、あるいは読者さんに印象を持っていただきやすいのかなぁとは思いますが。

なんにせよ、キャラの容姿と物語がマッチしているのであれば、それに勝る喜びはありません。
嬉しいコメント、ありがとうございました。

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