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イヴの時間

 「未来、たぶん日本――ロボットが実用化されて久しく、アンドロイドが実用化されて間もない」
 そんな出だしで始まるアニメがある。
 タイトルは、「イヴの時間」という。

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 1話15分程度、全6話の自主制作アニメだが、インターネットに公開されると評判が広がって、ついには劇場版も製作された。この作品、アニメとしての完成度の高さもさることながら、なによりそのシナリオがすばらしかった。
 テーマは、人間とロボットとの関係のあり方だ。それを、ごく日常的でささやかな出来事を重ね合わせていくことで、透かし彫りのように描いているところに好感が持てる。
 ロボットはロボットらしくあらねばならない、ロボットを人間と同一視してはならない、そんな制約を取り払ったとき、人間とロボットの関係はどうなるのか。人間とアンドロイドたちが、その微妙な関係を作っていく過程で、人間がロボットをどう思うかだけではなく、ロボットが人間をどう思うかということにまで踏み込んでいるのが印象的だ。
 そして、「いろんなことはあるが進んでいる方向は間違っていない」という希望を抱かせる結末は、ある意味で予定調和といえるだろう。とはいえ、この作品は一筋縄では終わらない。謎のすべてに解答が出ているわけでもないし、回収されていない伏線もある。続編が計画されているらしいが、さもありなんというところだ。
 ところで、この作品のタイトルになっている「イヴの時間」は、物語の主な舞台であるカフェの名前にもなっている。それは「場所」であり、この物語に描かれている「時間」そのものでもある。そう考えてみれば、なんとも意味深長なタイトルではないか。

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