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金沢、雪の章

 2月12日から1泊2日で、金沢に行ってきた。有志4人での旅行である。
 交通手段には、JR特急サンダーバードを選択した。JTBの宿泊セットプラン「雪の章」なら、一人片道1000円を足すだけでグリーン車に乗れるので、それを手配しておいた。
 北陸トンネルを抜けると、車窓が雪景色になる。遠くの山並みも雪を頂いていて、冬の北陸に来たなと実感する。ゆったりとしたグリーン車で快適に過ごすこと3時間弱で、金沢駅に到着した。
 向かいのホームに停車中の北越急行経由越後湯沢行きの特急「はくたか」を未練がましく眺めたあと、改札を出る。金沢に来るのは約20年ぶりになるが、駅はすっかり様変わりしていた。線路は高架になり、駅構内には土産物や飲食店が軒を連ね、駅前も立派なドーム屋根がかけられていた。まさしく、北陸の玄関と呼ぶにふさわしい威容だ。
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 初日の今日は、昼食のあと湯涌温泉に湯浴みに出かける予定だ。
 さて昼食だが、北陸に来たからには、海の物を食べたい。ところが、同行の志のたっての要望でラーメンになった。駅からタクシーを飛ばして、かの人の知人のお勧め店「神やぐら」で、もやし山盛りの特製ラーメンを頂く。麺は饂飩かというくらい太く、スープも濃い。ちょっと、もたれそうだ。
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再びタクシーを拾い、金沢の奥座敷、湯涌温泉の共同湯「白鷺の湯」で温泉につかる。金沢市街では曇天ながらも雪は降っていなかったが、湯涌温泉では雪になった。積雪も数十センチあり、雪見風呂と相成った。無色透明で少し熱めの温泉で、身体の芯から温まった。
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付近にあった竹久夢二の記念館を見学したあと、またまたタクシーで金沢市街に戻る。
 今夜の宿「ホテル金沢」にチェックインして、しばし休憩したあと、夕食のために町に繰り出した。今度こそ地魚を食べたいので、麺党が活躍する隙を与えず、近くにあった割烹店「高崎屋」に決めた。焼き蟹のいい匂いが漂う店で、鰤大根、のどぐろの焼き物、鰤とカワハギの刺身、白えびのから揚げ、治部煮、ブリトロの寿司などで堪能した。
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 繁華街である片町で二次会のあと、ネオン街に消える諸氏を見送りホテルに戻る。
 14階の客室から、金沢駅前の夜景を眺めつつ、早めに就寝。夜半に窓を叩く霰の音に驚いたが、ここのところの寝不足もあって、熟睡できた。

 明けて2月13日。天気は、うす曇り。
 ホテルでバイキング形式のゆっくりめの朝食をとり、午前10時ころから金沢市内の観光に出かけた。
 北鉄バスの一日乗車券500円を買い、観光ループバスで、ひがし茶屋街に向かう。
 このループバスは、小型のボンネットバス3台が、金沢の主要観光地を結んだルートを文字通り周回するように走っており、約12分に一本の割合で発着している。一方通行なので回り方によっては不便だが、そこは市内を縦横に走る路線バスにもフリー乗車できるようになっていて、上手くカバーしている。盛況のバスに揺られて、ひがし茶屋街の最寄バス停に降りると、雪が舞いだした。
 ひがし茶屋街は、格子窓が美しい茶屋形式の建物が軒を連ね、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。かつては、東廓という名前で呼ばれており、お茶屋と遊廓が混在したような地区であった。現在も、お茶屋として営業している店もあるが、われわれ庶民には縁のない世界であり、建物と町並みの情緒を楽しむだけである。
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 浅野川沿いの遊歩道を通って、バス停に戻り、兼六園へ向かう。
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 兼六園下のバス停に着いた頃は本格的な雪だったが、入園する頃には青空が覗いた。なんとも気まぐれな天気である。
 日本三名園のひとつ兼六園は、すっかり雪化粧をしていた。冬の金沢の代名詞のような、雪吊りと徽軫灯籠と霞ケ池を眺めながら園内をぐるりと一回り。金沢城北側の高台を守る要塞庭園でもある兼六園からは、金沢市街が一望できる。雪に沈む町並みも、またいいものである。
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 そろそろ昼食時なので、バスで武蔵が辻に出て、近江町市場に入る。
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 魚屋が軒を連ねる市場の路地裏にある「近江町食堂」で海鮮丼の昼食を頂く。ちょっとボリュームは少なかったし、ありふれた内容だったので若干期待はずれだったが、まあ贅沢は言うまい。
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 これで、今回の旅行の目的は終了だ。あとは、土産を買ってサンダーバードで帰宅するだけだったが、最後にハプニングがあった。私の勘違いで、予約していたサンダーバードに乗り遅れてしまったのだ。グリーン車でゆったり帰宅は泡と消えて、普通車自由席になったが、金沢始発の列車だったので比較的空いていて、余裕で座ることはできた。
 全体的にゆとりをもたせた計画だったので、観光などもさらりとしたものだったが、同行諸氏からは、概ね好評を頂いた。私自身も、金沢はJapanese Beautyを体現した都市として好きな町なので、訪問できて良かったと思う。
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