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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

 先週の記事で「コクリコ坂から」にダメだしをしたので、それならお前はどんなアニメなら満足するのだ、という声無き声にお応えすべく、今週は最近見たアニメの中で、TOM-Fが感動した作品を取り上げたい。 

 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は、2011年4月~6月の深夜アニメ枠で放送された作品で、監督は長井龍雪、脚本は岡田麿里で、全11話。

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 この作品、アニメ人気ランキングで上位にランクインすることが多いので、以前から気になっていた。電車での長距離移動の機会があって、まとまった時間がとれるのでDVDで全11話を一気に見た。

 まずは、ストーリーの紹介だ。
 山小屋を秘密基地にして遊んでいた、男女6人の仲良しグループがあった。

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 平和な日常の中で、必ずやってくると信じて疑わなかった明日は、ひとりの少女の死によって永遠に失われた。

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 その後、それぞれの時間を生き、十年を経て高校生になった彼らだったが、心の中にはあの日に置き忘れたままになっているものがあった。

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 そんな彼らの前に、死んだはずの少女が現れる。
 だが、その姿が見えて会話ができるのは、かつてメンバーのリーダーだったが、今は引きこもりになってしまった少年ただ一人だった。

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 少女の願いを叶えるために少年が動き始めたとき、危ういバランスと距離感を保っていた彼らの関係は軋みはじめ、不協和音を奏ではじめる。

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 あの日、あの場所にあったもの、あの場所で失われたもの、それはいったいなんだったのか。
 彼らは、その問いに答を見つけられるのか。
 そして、あの日のようにまた笑い合えるのか……。

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 美しい背景美術と安定したキャラ作画は、最近のアニメの標準的なレベルを上回っていて、安心して鑑賞できる。登場する人物たちも、等身大の設定がなされていて好感が持てる。

 劇中音楽は、あまり印象に残らなかった。しかし、ZONEの名曲「secret base ~君がくれたもの~」を主役の三人の女性声優がカバーした歌に、シンプルながらも切なくて美しいアニメーションが添えられたエンディングは、胸を打たれるような出来栄えだった。オープニングよりも、こちらの方がこの作品の主題歌に相応しいと思う。

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 ストーリーと脚本は、お見事の一言に尽きる。幼馴染との死別という過去を背負った主人公たちが、失われた絆の再生を通して成長していく姿を、お互いに抱いている恋愛感情や、死んだ幼馴染への贖罪意識などを通して、丁寧に描いている。ストーリー性やテーマ性を重視した内容で、とても見ごたえがあった。

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 途中で結末の予想はつくのに、見終えたときに心が震えるほどの感動を味わえたのは、シナリオの上手さのおかげだろう。ただし、感動の質が一発勝負というか初回限定みたいなところがあって、TVシリーズというより劇場用映画で作るべき作品だったなと思う。実際、繰り返し鑑賞して感動が深まるような作品ではなく、もう一度見たいかと言われるとノーである。二度目の鑑賞で、感動が薄れるのが嫌だからだ。
 総括するなら、評判どおりの名作と言っていい作品だろう。

 この作品を鑑賞するなら、まとまった時間とヘッドホンを用意して、誰にも邪魔されない環境で集中して一気に見ることを強くお勧めする。
 人生に醒めた人でも、ちょっと心が熱くなるだろうし、涙腺の緩い人なら、号泣は必至だ。

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コメント
103:No title by ゆさ on 2012/10/31 at 22:40:14

うっほほ~い、あの花!
見てましたとも♪
つるこが良かったです。ポッポはもっと良かったです。
あとは…ゆきあつおまえ!!

アニメの舞台が埼玉なので、そういう意味でもすごく親近感のある作品です。
終盤にあった龍勢祭は毎年秋に開催されますが、まだ見たことないです。。(^ ^;)
そのうち見に行く計画たててみようかな…。

作画めちゃくちゃ綺麗でしたよね!
エンディング映像、好きでした。3人の歌も良かった~♪

104:Re: No title by TOM-F@管理人 on 2012/11/01 at 20:53:40

ゆささん

うほ~い、コメントありがとうございます。

あの花、いいですよね。
私は、あなるがカワイイなぁって思ってました。
ゆきあつは、ちょっとヤなやつですけど、めんまのことホントに好きだったんだろうなぁと。

秩父が舞台ですね、たしか。
背景もキャラも、丁寧に作られていたと思います。
エンディングは、サビに入った瞬間に、不覚にも涙がぶわってあふれそうになりました。
ああいう演出に、弱いんだよなぁ。

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