RSS

Fate / stay night

 「Fate/stay night」 は、TYPE-MOONから2004年1月に発売されたWindows版Over 18 Age 伝奇ビジュアルノベルゲーム。それまで、同人として人気を博していたTYPE-MOONが商業ベースでも大ブレイクした作品である。
 一連のTYPE-MOON作品群と世界観を共有する作品で、実在の神戸市……もとい、架空の町冬木市を舞台に、「聖杯戦争」と呼ばれる魔術戦闘を軸に据えた、恋愛・ホラー・戦記・ファンタジーものである。
 ゲームシステムは、非常に使いやすく、セーブデータにサムネイルとコメントが入る機能も装備されている。また、loadやsaveの操作に対して、自動的にマウスポインターを選択ボタンに誘導してくれる機能も有難かった。
 グラフィックは、背景とキャラクターの立絵の組み合わせが基本で、それぞれのレベルは十分に高いし、キャラクターの造形もクセのない無難なもの。
 音楽は臨場感の高いものが多く、とくに戦闘シーンのBGMはスピード感と緊張感を適度に盛り上げてくれる。全体的にまとまってはいるが、心に残るというほどでもない。
 シナリオは、前述の通りの伝奇もの。ボーイ・ミーツ・ガールの王道を踏襲しているが、ジュブナイル的な要素は少ない。強敵との戦闘を通じて、絆を深め、強くなっていくのだが、成長するというのとは微妙に違い、RPG的なイメージに近いものだ。スピーディでダイナミックな戦闘、コミカルな日常風景、キャラクターたちの内面を語るシリアスなシーンが入り混じり、読み応えがあるシナリオだが、あえて説明を省略していると思しき内容であって、十分な理解には相当の予備知識が必要だろう。全体に破綻はないが、個人的には最後のシナリオである「Heaven’s Feel」が、デウスエクスマキナ的な終わり方をするのは残念だった。
 キャラクターは、それぞれがきちんと役割と背負っているものを設定されており、薄っぺらな人物はいない。ヒロインの三人も、いささかシナリオ偏重のきらいはあるが、三様の魅力に溢れている。
 選択肢が存在するゲームではあるが、重点はシナリオを読ませることにある。作品の性格上戦闘シーンが多く、また猟奇的な暴力描写や過激な性描写も盛り込まれており、同社の伝説的ゲームである「月姫」には一歩譲るものの、劇薬といっていい作品だ。好き嫌いははっきりと分かれるだろうし、万人が手にしてよい作品ではないかもしれない。
 お気に入りのキャラは、最強にして最凶の優等生&どじっ娘美少女、遠坂凛。まだ高校生(たぶん)くらいのはずなのに、いやいや、いい味出してます。ぜひ、俺にも魔力を分けてください。でも、怖くて喧嘩できないだろうな、きっと。それから、もう一人。大人の都合でシナリオを取り上げられ、メインヒロインの座から追われた悲劇のヒロイン、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。イリヤは俺が守るから、安心しろよ、バーサーカー。
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
▼このエントリーにコメントを残す

   

ようこそ

オーナー

TOM-F

Author:TOM-F
 
 ようこそ、Court Cafe へ。

 自作小説をメインに、アニメや旅行記など趣味のお話を綴っています。
 楽しいひとときを、おすごしください。

作品

FEOバナー

花心一会バナー

あの星バナー

妹背の桜バナー

記事

コメント

ブロとも

ブロとも申請

リンク

外部リンク