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アジサイ

 アジサイ祭りに出かけた。
 梅雨空は低く、今にも泣き出しそうな灰色だった。

 とある神社の境内いっぱいに咲き誇る、白、薄紫、そして青い花。
 アジサイの花は、じつに不思議だ。

    120627-01.jpg

 同じ株に咲いた花でも、色が違う。土の性質によって、また、咲いてからの時間によって、その色を変化させるのだ。その様から、七変化や八仙花とも呼ばれる。

 アジサイを漢字で書くと紫陽花だが、これは他の花を意味する言葉であるらしい。
 これほど知られた花でありながら、その名の由来はあいまいだ。古くは、「安知佐井」と表記された。
 学名の「ハイドランゲア」は、「水の容器」という意味であるという。

 この花は、女性の名前にも縁がある。
 シーボルトは、アジサイの一種に、妻であるタキの名前をつけた。
 また、フランスなどでは「オルタンス」という女性の名前で呼ばれる。オルタンスは実在の女性の名前であるらしいが、その人物が誰なのかは特定されていない。

    120627-02.jpg

 もうひとつ。
 アジサイは、見た目では想像もつかないが、強い毒を持っている。
 誤って食べると、死亡することもあり、実際にそういう痛ましい事故も起きている。

 知っているようで、知らないことが多い、アジサイ。
 この花の持つ独特の美しさは、まさしく内包する曖昧さや不思議さがにじみ出たものではないだろうか。

    120627-03.jpg

 だから、アジサイには、やはりこんな梅雨空が似合うと思うのだ。
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コメント
49:No title by ゆさ on 2012/06/28 at 00:28:42

おお~綺麗ですねぇ☆
わたしもさっき紫陽花の写真をあげてきたところなのですが、
こちらのお写真でもたくさん咲いていますね。
神社に紫陽花って最高のシチュエーションだなぁ~。

土の中のペーハー値か何かで色が変わるっていう、すごくざっくりした知識しかないのですが(^ ^;)、
紫陽花って土の影響を受けやすい花なのですよね。。
わたしの職場でも咲いていますけども、1本の木に赤とピンクと青と白が咲いているのがあって
あれはさすがにびっくりでした…。どんな土なんだうちの職場。
色んな色がいっぺんに楽しめてそれはそれでいいのかもしれませんけども。。

50:Re: No title by TOM-F@管理人 on 2012/06/28 at 09:05:59

ゆさ さん

コメントありがとうございます。
地元の小さな神社なのですが、写真というのは便利なもので、まるでアジサイの名所のように見えますよね~。
アジサイの色って、土が酸性だと青で、アルカリ性だと赤だったと思います。逆リトマス紙ですね(笑)
咲きはじめてから経った時間によっても、色は変わるらしいですよ。
例の写真の神社でも、同じ株の花で色が違っていたものがありました。

そろそろ花ショウブが見ごろなので、週末には出かけてみようかな~。

では、では。

53:No title by 八少女 夕 on 2012/06/30 at 06:03:14 (コメント編集)

こんばんは。
こちらでも「オルテンシア」と言いますね。確かに。
オルタンスだったんですか。私はずっと「お滝さん」がなまったものだという説(デマ?)を信じていました(笑)

日本だと梅雨時だけですが、こっちでは初夏から秋まで三ヶ月くらいずっとだらだら咲いています。
梅雨にちなんだ、静かなしっとりとした雰囲氣はまったくなくて、完全な「園芸種」になっちゃっています。
私は、日本の独特の雰囲気の紫陽花が好きだなあ。

54:Re: No title by TOM-F@管理人 on 2012/06/30 at 09:01:14

八少女 夕 さま

コメントありがとうございます。
同じ花でも、咲く場所が違えば、雰囲気も違うということですね。

子供の頃から、雨に濡れたアジサイを見慣れているので、梅雨+アジサイ+カタツムリみたいな
構図が脳内に出来上がっています(笑)
それ以外のパターンってうのは、たしかに、ちょっとイメージしにくいですね。

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