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Court Cafe BLOG

【小説】この星空の向こうに Sign04.ライラ・アークライト オブ ザ  スカイ

 
今年も、ブログのお供だちの八少女夕さん主催の、 scriviamo! 2021 が始まりました。
こちらが寄稿した作品に、八少女夕さんがお返しの作品を書く、あるいは、先に八少女夕さんが書かれた作品に、こちらがお返しを書くというイベント。scriviamoは、イタリア語で「一緒に書こう」と言う意味だそうですが、まさにその言葉通りのイベントです。
今年も、そのイベントにお邪魔させていただくことにしました。

主催者の八少女夕さんは、スイスにお住まいの小説ブロガーさん。
私がブログを始めたころからずっと交流してくださっているブロガーさんで、衰えを知らない創作力には脱帽するばかり。世界中を舞台にして、シリアス、恋愛、歴史、ときどきギャグと、あらゆるジャンルの作品を書いていらっしゃいます。
とても博識でいらっしゃって、小説以外の記事も読み応えのあるものばかり。

では、作品を紹介します。
タイトルは、『この星空の向こうに Sign04.ライラ・アークライト オブ ザ スカイ』です。
書く書く詐欺のまま3年放置していた、シリーズ4作目です。

「ライラ」は、夏の星座で有名な、こと座です。発音は「ライラ」というより「リィラ」もしくは「リュラ」という感じらしいのですが、タイトルとしてちょっとアレなので、「ライラ」で通しています。
星座や神話に関するあれこれは、以前の記事で書きましたので、今回は省略。

こと座の主星は、ベガです。
はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルとともに、『夏の大三角』を形成する星で、三つのなかではいちばん明るく見えます。
蒼白な色を見せることから、別名として「夜空のアーク灯」とも呼ばれており、このお話のサブタイトルにも使わせていただきました。

このお話のメインキャストは、観月詩織(みづきしおり)です。
彼女がダブルヒロインを勤めた、拙作『あの日、星空の下で -Star Observation Society-』の後日譚になります。
とある事件を引き起こして高校を中退した彼女は、養親の転勤にともなって郷里を離れて東京(吉祥寺)に引っ越しました。
過去を引きずっていた彼女は、そこでとある壮年の画家と出会います。
彼との交流は、彼女の人生にどんな影響を与えるのでしょう。

この作品は、先に紹介した作品を含む三篇の作品との連作になっています。
もちろん、単体だけでも読んでいただけるようにはしていますが、関係を時系列で整理しておきます。

『この星空の向こうに Sign03.ボオーテス・ランナウェイスター』

あの日、星空の下で -Star Observation Society-』

・本作『この星空の向こうに Sign04.ライラ・アークライト オブ ザ スカイ』

『この星空の向こうに Sign05.ライラ・ハープスター』

さて。
ここで、八少女夕さんにお詫びです。
いつも悪球ばかりで申し訳ありませんが、今回のは極めつけです。ほんと、すみません。
そして、 scriviamo!2018 のお返し作品 『あの時とおなじ美しい海』 で、せっかくスーパーモデル様に励ましてもらったのに、あやつ、とことんヘタレでした。
ネガティブ思考はアカンですね、ほんと(笑)


例によって、雰囲気重視(だけ)&作者の自己満足の塊ですが、今回はさらに「痛い」要素も加わってコテコテになっています。読んでいて胸やけしたら、ごめんなさい。

 『この星空の向こうに -Star Observation Society 2nd Season-』

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『赦されない罪はないという。けれど。償いようのない罪は、あると思う』

それぞれに罪を抱えて生きる、少女と男。二人は偶然に出会い、親交を深めていく。
穏やかに過ぎていく日々のなかで、ひそやかに芽吹く思慕。
けれど、病を得ていた男の余命は、残りわずかだった。それを知ったとき、少女は……。

 Sign04.ライラ・アークライト オブ ザ スカイ

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  scriviamo! 2021 参加作品  scriviamo.png


 この記事には、READ MORE(追記)があります。
 

【断片小説】 Recordare ~ 二人のあいだの距離

 
今日の記事は、執筆中の短編小説の紹介です。

八少女夕さん主催の「scriviamo! 2021」に出品予定の作品の、一部分を切り取ったものです。
本編は約1万文字くらいの作品で、タイトルはこの断片小説のものとは異なります。

作中の「私」と「彼」は、拙作に既出のキャラです。
誰であるかは、2月上旬の本編公開時のお楽しみということで……ですが、たぶんバレバレかなぁ。

写真は、京都のとある公園でのスナップ。
作品のシーンにピッタリだったので、添えてみました。

広告避け、ネタ枯れ対策もかねて、作品の宣伝をしておこうという姑息な作戦です(笑)
どうぞ、ご笑覧くださいませ。



『Recordare ~ 二人のあいだの距離』

 秋が深まった、日曜の午後。
 彼と連れ立って、池のほとりを巡り、葉を落とした広葉樹の林を歩いた。
 私はそっと、足を止めてみた。
 彼の背が遠ざかる。途端に、切なくなった。
 ふり向いた彼に、どうした、と問われて歩み寄ると、胸が苦しくなった。

 遠すぎず、けれど近すぎず。
 それが、居心地のいい間合いであり、場所だと気づいた。
 なのに。
 落ち葉を踏む足音に紛れこませるように、君は、と彼がささやいた。

「なぜ、あの街を離れたんだい」

 その声音は、とても冷たかった。
 まるで私の傷を知っているかのような、はじめから悲しい答えを予想しているかのような……。
 私が彼に悲しみを見たように、彼も私にそれを見出したのだろうか。
 それなら、問わないでほしかった。私の答えは、この距離を変えてしまうに違いないのだから。


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新年のご挨拶 去年の振返りと今年の目標

 
みなさん、明けましておめでとうございます。

 

昨年中は大変お世話になりました。あらためてお礼を申し上げます。
コロナ禍のなかの年明けになりましたが、今年はコロナを克服して普通の生活に戻ることができればいいなと思います。

さて。
昨年の自身を創作活動で振返ると……。

三年半におよぶ『エヴェレットの世界』を完結できたことが、いちばんの成果でした。当初は10万字くらいの作品にまとめるつもりだったんですけど、書いているうちに右往左往し、完結してみれば倍の20万字に。更新もゆっくりだったのに、最後までお付き合いくださった読者様が何人もいてくださったのは、ほんとうにありがたかったです。
春には、ブログ企画参加作品の『惜春の天花(旧題『名残の雪』)』を発表しました。……が、調子に乗って某曲の内容に寄せすぎた結果、運営様からダメ出しを食らい、改題と書き直しをする羽目に。まあ、いい勉強にはなりましたが。
夏には、「小説家になろう」企画参加のホラー『果ての駅 奇譚』を発表。駅をテーマにしたホラーということで、自称乗り鉄の私としては気合を入れすぎ、ちょっと空回り気味に。やはり怖くないホラーになってしまいました。残念。
いずれにせよ、お読みいただき、コメントや感想を寄せてくださった読者の皆様に、感謝の一言です。

今年(2021年)ですが。
まずは春先にブログ企画参加作品を発表したいと思っています。一万文字くらいの短編で、以前から書く書く詐欺をくりかえしていた作品のうちのひとつで、私の偏愛を一心にうける某女性キャラの物語です。すでに着手していて、プロットはできているので、これはなんとかカタチにできそうです。
もうひとつ、今年中に連載を開始できればいいなと思っているのが、これも以前からの書く書く詐欺作品ですが、「衣通姫伝説シリーズ」の前日譚にして集大成の位置づけになる作品を準備しています。プロットの段階では、中編くらいの規模になるかなという感じです。
これら以外にも、もしなにか書けたら、予告なしに投稿するかもしれません。
もしよろしければ、またお付き合いくださると嬉しいです。

今年が皆さまにとって、よき一年になりますよう、心からお祈りしています。
どうぞよろしくお願いします。

【思い出色の写真集】(1)深秋、多武峰

 
自作小説の連載が終わったので、ブログのコンテンツとして、撮りためていた写真を定期的にアップするシリーズ企画をはじめようと思う。
コンテンツの性格上、最近の写真だけでなく古い写真も含まれるが、野暮ったくなるので撮影場所や時期は公表しないこともあることをお許しいただきたい。

では、第一回。

紅葉の多武峰談山神社。

談山神社は、日本史上もっとも有名なクーデター「乙巳の変」に所縁のある神社である。
「乙巳の変」は、私が日本史を教わったときは「大化の改新」と呼ばれていた。今では、蘇我入鹿暗殺と蘇我蝦夷殺害事件は「乙巳の変」、その後の政治体制の革新は「大化の改新」と教えているようである。呼び名とともに、事件の持つ意味もまた、再検証がなされつつあるようだ。

そんな歴史とは別に、ここは関西有数の紅葉の名所としても知られている。
私が訪れた日も多くの観光客がいたが、風はとても冷たく、紅葉の見頃はすでに過ぎていた。

 

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  1.29MB

【小説】エヴェレットの世界 第53話 これにて完結です!

 
連載開始から、ほぼ三年。
ようやく、完結にたどり着きました。

当初は一年半、10万文字くらいの構想で書きはじめた作品ですが、終わってみれば、期間も文字数も、ほぼ二倍のボリュームに。
これはもう、ただただ作者の力不足が原因。
書きたい衝動にかられて、実力に見合わない難しいテーマにチャレンジしたせいで、紆余曲折・暗中模索・五里霧中。時空の狭間を彷徨ったあげく、かろうじて完結させられたという結果でした。
いやぁ、しんどかった……。

連載中は、毎回コメントをくださった方、折りにふれて様子を見に来てくださった方、静かに見守ってくださった方など、読者の皆様に支えていただきました。完結まで頑張れたのも、皆様のおかげです。
長きにわたって、拙作におつきあいくださり、まことにありがとうございました。

今後は、しばらく充電期間を置いて、新作にとりかかろうと思います。


では最終話です。
前話から二年半が過ぎ、彼女たちと彼は、それぞれに人生を歩いています。事件が、彼女たちや彼の人生(世界)を、どう変えたのか、どう変えていくのか。
それをどうぞ、見届けてやってください。


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 きっと人と人は――世界と世界は、こうしてふれあい、影響を与えあい、お互いに補いあいながら、存続し、理解を深めていくのだろう。

   Article 53 : interpretation - 今ここにある世界

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さて。
本作には、モチーフとなった楽曲があります。

一曲目は「Moon River」。
言わずと知れた名曲で、いまさら私の解説など不要でしょう。
数多くの歌唱がありますが、やはり本命はこちら。映画「ティファニーで朝食を」の一場面で、オードリー・ヘップバーンが歌ったもの。
作中での、ニーナとジョセフの思い出のワンシーン、というイメージです。

 


そして、もう一曲。『What a wonderful world』。
こちらも説明不要な名曲です。もともとはベトナム戦争に疲れた人々に対するメッセージソングだったようですが、ここでは歌詞の内容をそのままモチーフにしています。
ルイ・アームストロングのだみ声もいいですが、動画はkokiaが可愛らしい声で歌ったものです。
本作のラストシーンを彩る歌で、私のなかでは、綾乃の歌声に変換されています(痛っw)